No.177 2018年1月19日放送(香川)三好照恵 さん(さをり織り工房 咲く屋 代表)
Brillante! FM香川からのゲストは <さをり織り工房「咲く屋」>の三好照恵さんです。
当日の服は、ご自身で作った<さをり織り>のワンピース。柔らかいブルーを基調としてピンクなど様々な色が織り込まれています。
<さをり織り>とは、50年ほど前、大阪の主婦が発案し全国に広がっている創作の手織り物で、素材は何でもOK。様式など全くお手本がなく、たとえまちがったとしても間違いを模様として捉えるような、形の無い自由な考え方の手織りなのです。
創始者の<みさを>さんの名前と、もう一つは「差を織る」というダブルミーニングで名付けられた「さをり織り」は、感性も表現も、その違いをおもしろがって学び合って楽しもうという考え方の織物で、まさにバリアフリー。
織り方が簡単で福祉施設などにも多く取り入れられています。
もともと福祉施設職員だった三好さんは、仕事で携わっていた<さをり織り>20年のスキルを生かしたい、そして自分もハンデを持つ子の親として、子どもの居場所づくりや、親向けの支援がしたいと考えていました。
「発達障害という言葉は知られていて、子供たち本人へのサポートは色々あるのに、「親のサポートがない」と言う不満がずっとり、親たちが本当に苦しい時のサポートや相談の窓口に・・・と始めた保護者のお話会や、子どもが集まる料理教室から<さをり織り>の体験へと繋がりました。
工房を始めて2年半。仲間が増えてきて地元の人からも覚えてもらって、今では6台の織り機を備えた<さをり織り工房 咲く屋>では、自然な形の交流が広がって、出来上がりをみんなで褒め合って楽しめる場所になっていきました。
そしてこれからは、趣味だけじゃなく、障がいのある子どもたちの就労につながっていく場所に育てて行けたらと目標を語ってくれました。
今週のキーワード「楽しいは バリアをとかす」
楽しい場を作って、楽しいコンテンツを用意することで、時間を共有して仲良くなって、障がいのある人に対して誰の心にもあるバリアを解かしていけたらいいなと思います。「咲く屋」 一人一人全然違う作品をつくる<さをり織り>。自分の知らない才能が花開く場所になりますようにという願いが込められた名前。一人一人と向き合うことの大切さが織り込まれています。
- 2018.01.19 Friday
- FM香川
- 10:20
- by brillante-fm