No.178 2018年2月2日放送(徳島)岡田正紀さん、石田勇己さん(ヒルストーン)
FM徳島からご紹介するのは、
東日本大震災をきっかけに福島県から徳島へ拠点を移して
音楽活動をしているデュオ・ヒルストーンのお二人です。
お二人の故郷である福島県いわき市も被災され、避難生活を余儀なくされました。
すでに夢のために上京していた二人でしたが、
石田さんはご両親とともに徳島へ、岡田さんの家族は新潟へ避難することに。
このままでは一緒に音楽ができなくなってしまう…
そんな局面において二人の背中を押してくれたのはそれぞれのご両親でした。
二人は一緒にいたほうがいい、
その言葉で、ヒルストーンはともに徳島へ行くことを決意。
今思えば、震災前はどこか飾り立てた「カッコよさ」を
意識した楽曲を作っていたと語る岡田さん。
今は、震災をきっかけに学んだ大切なことをどうしたら伝えられるのか、
現在のヒルストーンの核となるような楽曲制作に変わったといいます。
東日本大震災から5年の節目に開催した「復興祭2016-Smile-」では、
47都道府県でLIVEを開催。
車一台で全国を巡り、道中はテント泊で激安ラーメンを食べる日々…
旅は決して平坦な道のりではありませんでしたが、
ライブを行う中で、まだ当時幼く震災の記憶がほぼない子どもたちに、
ヒルストーンが伝えたい「命」「絆」の尊さが、
ライブ中の表情や感想メッセージを通して伝わった、と感じる瞬間に、
やっていてよかったと、やりがいを感じるのだそうです。
そんなヒルストーンのキーワードは…
繋
故郷の人たち、徳島で出会った人たち、
これから音楽で出会う人たち…
いろんな繋がりがあって今があるということ、
これからもどんどん繋がっていきたいという思いから
このキーワードを選ばれました。
今後の夢は、
曲を聞けば「ヒルストーンだ!」とわかってもらえるような、
日本全国の誰もが知っている大きなミュージシャンになりたいですとのこと。
東日本大震災からもうすぐ7年。
悲しみや、苦しみだけじゃない、
震災から生まれた「希望」を歌い続けるヒルストーン。
彼らの歌に耳を傾け、
四国で暮らす私たちもまた、被災地の復興のためにできることを
考えていきたいですね。
- 2018.02.02 Friday
- FM徳島
- 10:16
- by brillante-fm