Brillante! for SDGs

No.201 2019年1月18日放送(香川) 株式会社尾野農園 代表取締役 尾野弘季さん

Brillante! FM香川からのゲストは、株式会社尾野農園 代表取締役の尾野弘季(おのひろき)さんをご紹介します。



スーツ姿で現れた尾野さんは、見るからにビジネスマン!収録日も、朝から畑のチェックをしてきたところだと言います。

 

システムエンジニアとして就職し、脱サラして故郷の香川へ。兼業農家だった実家で、両親とイチゴ栽培を始めました。反対していた家族も一緒になってすすめた農業が、やがて雇用し経営する組織になり、今では従業員23人が尾野農園で働いています。ほぼ農業未経験者の20〜30代の若い世代です。
 

長年の経験や、培われて来た勘などが必須だった農業が、データ化されたことによって効率的に進めることが出来るのが尾野農園の最大の特徴です。
 

 現在は、青ネギ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、スイートコーン、玉ねぎを栽培していて、中でも青ネギはカット工場に行く原料として一年中栽培し、毎日収穫している代表的な作物となっています。気候的にも香川で作る強みがあるのだとか。
 

なぜ今のような形になったのでしょうか?

 

「ハウス栽培であるイチゴ作りは、温度管理などのいわゆる環境制御がしやすいものですが、路地野菜は外のため、環境制御が難しくて、対策をどうするかという後追いの技術になってきます。気象データ、温度、湿度、土の中の水分・成分など、データをみて判断して作業を組み立てなければなりません。
 

このデータをうまく活用すれば、もっと農業の可能性が広がるのでは・・・」まさに、システムエンジニアだった経験が「ITと農業」のタッグを組んで新しい道を開いたのです。  
 

農業をしたことない人が判断できる基準。その基準になるデータが必要になる。入力する、検索するしくみを自社で整えて管理へと導いたのが尾野さんです。気象、雨・気温・土の湿り具合といったデータを毎日入力し、分析をする。ほ場が広がり、品目が増えると、なかなかみえにくかったものが、データ管理で判断できるようになる。尾野農園で働く全員ができていることです。

 

「今までの農業は特別な仕事としてみられていました。しかし、他の産業と同じように、農業も一つの職業の選択肢になれるようなものにしたい。
 

農家は高齢化し、どんどんリタイヤされて農地もあいています。それらの農地を守っていくためには、作る人がいないといけないんです。農業をしてくれる人を増やすのが大事なので、それにはどうしたらいいかを会社としても考えています。」
 

国がすすめるスマート農業。トラクターの自動運転や、ドローンを使った散布や監視など、米作りにおいては始まっているそうで、畑での野菜などはこれから。その実験ほ場へと、尾野農園も手を上げています。
 

今週のキーワードは・・・「前進」
 

常に進み続けて来たように思います。下を向きそうになったときも、上を向いて、前へ前へと進み続けたからこそ今がある。これからも前進んでいきたいです。
 

平成から次の時代へ。その次の時代、ずっと先の日本の農業を考えた尾野さん。だからこそ、今を大切に、人を大切に、地域を大切にという強い想いが伝わってきます。そのための入社体験制度をもうけ、働きやすい環境を整備しているのです。「仲間で作る喜びを知り、農業を楽しんでほしい。」
 

そこには地域の繋がりはかかせません。近所の農家が集まり、産直市の集荷場になっている尾野農園。一緒に農業を盛り上げていく心意気が、毎日の元気な野菜を作っています。

株式会社尾野農園HP http://www.ono-farm.com/

 


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