Brillante! for SDGs

No.216 2019年9月6日放送(愛媛) 株式会社マルク 北野順哉さん

今回は、「株式会社マルク」代表取締役の 北野 順哉さんにお越しいただきました。

 

北野さんが代表取締役を務める「株式会社マルク」は、2006年創業。

障がいのある方の社会的な自立を「働く」という面からサポートされています。

具体的には「障がい者就労継続支援A型事業」と言い、障がいのある18歳以上の方を

「マルク」で雇用して、実際の仕事を通してスキルや社会性を身に着けて、そして

一般企業などへ就労するという流れで、「マルク」では「データ入力」、「清掃」、「工場での作業」など

様々な職種があり、その方によって仕事を選べるそうです。

 

また、2016年からは、障がいのある児童に対して、将来的な就労や自立のための準備をする塾のようなもの、

「放課後等デイサービス」という療育事業も行っていらっしゃいます。

「就労支援事業」で培ったノウハウを使って、

将来的に働くスキル、生活するスキル、コミュニケーションスキルを総合的に

子ども達に身に着けてもらうプログラムを提供していらっしゃいます。

 

「就労の準備に特化したプログラムを提供している事業所は、まだ全国的にも少ないので、

子どもが大きくなるにつれて必要とされる支援も変わってくる中、

少年期に入った時に療育を提供してくれる施設があってありがたい、というお声もいただいています」と北野さん。

現在、「放課後等デイサービス」「就労支援事業所」合わせて愛媛県内に8事業所あり、

利用者の方から人気です。

 

「いつからでも、どの年代からでも、どの状態でもどんなハンディの方でも、一般就労へ、自立へとつなげていくような形を作ることを目指しています」。

 

 

「マルク」の名前の由来を伺いました。

 

「ベタなんですが(笑)、 世の中は、色んな事でデコボコしてけど、それを『まるく』したい、という思いが1つと、

数字って、0から9で構成されていますが、全部違う形なんですよね。

いろんな形、いろんな人が社会を構成していく世の中になってほしい、ということで、

0(まる)から9(く)、『マルク』です」

 

創業から13年。「マルク」は、今年3月、東京証券取引所に株式上場されました。

「障がい者就労継続支援事業」として「日本初の株式上場」で、話題になりました。

北野さんは、

「当社は、全従業員のうち約7割の人材が、何らかの障がいのある方です。

そのような企業が上場をしたことで、『企業の成長に障がいのある方が戦力になっている、自立できる存在だ』ということを、広く、労働市場や世の中に発信できたのではないかと思っています。」

と話されました。

 

また先日、9月1日〜2日、「G20 愛媛・松山 労働雇用大臣会合」が

松山市で開催されましたが、この100日前イベントとして5月にあった

「えひめ・まつやま 働き方改革シンポジウム 2019」で 北野さんは

パネリストとして参加され、テレワークや、働き方などについて、話されました。

 

「これからの働き方は、『チームプレイ』が大きなキーワードになると個人的に思います。

 

例えば、今どこでも言われています『働き方改革』は、『業務改革』と必ずセットで考えないと、休みを増やそうとすると残業が増える、というように、結局、表面的なものになってしまうんです。

でも、業務改革を進めていくには、これまでのように、『個人で大量の仕事を抱えてこなす』、という進め方から、『チームで役割分担して、情報、業務を共有して、全体として最適な業務効率化を目指していく』ことが不可欠かなと思っています。

実は、我が社の社是が『チームプレイ』なんです。

色々な障がいがある方、健常者、一緒に仕事をする上で、出来ないことは補い合って、

出来ることは伸ばし合って、力を合わせて業務に取り組んでいく、その精神、心がけが必要なので、

健常者と障がい者が共にチームとして業務を最適化していくことにこれからも取り組み続けていきたいと考えています。」

 

シンポジウムでは、「バリアフリー」についてもお話しされていました。

 

「バリアフリーは、環境整備だと思います。

心理的なバリア、物理的なバリア、両方の面があると思いますが、チームとして働く中で、

バリアをできるだけ取り除くことで、力を発揮しやすい環境が作れます。どの企業でもバリアを取り除く必要があるかなと思います。」

 

モノ、心の垣根を取り払うことが、本当の意味での「チームプレイ」への近道かもしれませんね。


 

実は北野さん、経営者の他に、「スポーツコメンテーター」としての顔も持たれています。FM愛媛では、「trip」(毎週土曜日8:30〜放送)に出演中。ご自身は現在、

「トライアスロン」や「自転車」などをされているそうです。

 

「トライアスロンはライフワークでもあり、10年続けています。

今年は上場のことなどもあり、大会には出場できていませんが、トライアスロンは

『生涯スポーツ』なので、僕自身も70代まで楽しんでいければと思っています。

また、ロードバイクでサイクリングすることや、出張先、旅先で知らない街をジョギング、『旅ラン』なども楽しんでいます」。

アスリート!多才です。

 

北野さんの夢を伺いました。

「夢は、当社の経営理念でもあるんですが、『我々のような事業がなくても、障がいのある方が自立できる社会の実現」』です。逆説的かもしれませんが、自分たちの存在を、いつかなくすような社会にするために、今、日々全力を注いでいます。

株式上場も、『その目標、経営理念を達成するにはどうすればいいか?自分たちが社会に対して果たせる役割や、発信できるメッセージは何か?』と考えて行ったことなので、これからも、自分たちが大切にしている想いはブレることなく、社員たちと共に頑張っていきたいと思います。」

 

 

そんな北野さんのキーワードは、「想い

「振り返ってみると、自分が大切にしていることだったり、その『想い』を、どれだけ

強く思い描くことができたか、それによって先の行動が変わって、様々な結果に繋がっているように思えるんです。自分の人生の指針となるキーワード、出発点として、『想い』というものがあるなあと思います」。

 

 

そしてこのほど、「株式会社マルク」が、一般財団法人 船井財団主催の

『グレートカンパニーアワード2019』で、9,000社超の企業・法人の中から、「信念のある取り組みを続けてきた」ということで、「社会貢献賞」を受賞されました。おめでとうございます!

 

北野さんの真っすぐな熱い想いがたくさんの方に届いて、愛と笑顔がいっぱいの

「まるく(マルク)、まあるい世の中」になりますように、私達1人1人も、

何ができるか?と考えて行動したいですね。

 

「株式会社マルク」のHP   http://maruc-group.jp/

北野さんのTwitter   https://twitter.com/junya_kitano

              Instagram  https://www.instagram.com/junya_kitano/

            Facebook   https://www.facebook.com/junya.kitano.9 

 


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