No.153 2017年3月3日放送(香川) インドにかき氷のお店を出店した小学生・ななちゃん
今日はFM香川から、3月3日、ひな祭りにふさわしい、かわいいゲストをご紹介します。なんと、小学生の普通の女の子が「インドでかき氷のお店」を出してしまったんです。お越しいただいたのは、「ななちゃん」と、お母さんの智美さんです。
一昨年の春、お父さんから、旅をしたときやお仕事でのインドの話を聞いて興味がわいてきたななちゃん・・・小学生の世界では唯一の「暑い国・インド」の人に、自分の大好きなかき氷をインドの人たちにも食べてもらいたいなぁと思ったのが事の起こり。なんと、インド・かき氷店出店計画書を作ってしまったのです。
計画書の表紙には 2016年の春にお店を出す!と 目標が掲げてあり、お店を出すのに準備すること、そのためにどうするのかが内容として書いてあったそうです。これを元に両親や親戚にプレゼンテーションを行い、お爺ちゃん・おばあちゃんには「出資のお願い」の手紙を書きました。そこから大好きなおやつをがまんし、毎日お手伝いをしてお小遣いをため、なんとか必要経費を捻出しました。
そしてついに昨年の春、ななちゃんは 初めてインドに行ってきました。お父さんのお友達であるインドの家族、子どもたち サクちゃん、ハスちゃんも一緒です。
仏教の聖地といわれるブッタガヤの街で ななちゃんのかき氷のお店「Nana’s cafe」がオープン。氷を削ったり、シロップをかけたり、子どもたちが一生懸命になっている姿をみて、周りの見知らぬ人たちも沢山手伝ってくれました。暑いインドの国で日本のかき氷が食べられる!お店は大人気となって、2時間で40杯も売れたそうです。現地の新聞でも取り上げられて話題になりました。
しかし、実際にインドに行ってみると、お金がなくて買えない子どもたちがいるのを目の当たりにします。そして、自分と同じような年の子どもたちが学校に行きたくても行けないという現実も、ななちゃんは知りました。そこで今度は「みんなが行ける学校を作りたいな。きれいなお水が飲めるように、井戸も作りたいな。お店を手伝ってくれたインドの人たちにも恩返しがしたいな。」と、また夢が膨らみました。
ちなみに「学校」は、現地の人たちの協力ですでにフリースクールが開設されています。
どうして虹なの? と聞いてみると・・・「インド人と日本人とをつないでいる 架け橋だから」
昨年の秋からは、この新しい夢とともにクラウドファンディングで資金を集めたところ、目標額を大きく上回る出資金が集まりました。中には、直接ななちゃんに渡したいという人もいて「がんばってね」と応援してくれました。そのおかげで、この春には 新しい移動式店舗が出来ました!そこには願いがこめられた虹も描かれているとか!!
ななちゃんが最初に「インドでかき氷屋さんをしたい!」と思ったから今があるわけですから、この言葉には重みを感じますね。そんなななちゃんを見てお母さんのともみさんは・・・
「インドの国ってハチャメチャなんですが、小学生の娘もハチャメチャなんです。でも、それがすごく楽しいんです。最初はななちゃん一人の夢が、家族の夢になって、クラウドファンディングを通していろんな人の夢になっています。それを追っかけているのが、また楽しいんですよね」
- 2017.03.03 Friday
- FM香川
- 10:20
- by brillante-fm