No.190 2018年8月3日放送(徳島)浅井裕太さん(浅井製菓所)
今回は徳島県民に親しまれている花嫁菓子を製造販売されている浅井製菓所の浅井裕太さんにお越し頂きました。
”お嫁さんのお菓子”。
徳島県民なら一度は食べたことのある、そして聞いたことのあるであろうこのお菓子。
浅井製菓所のものは赤・白・黄色の三色に彩られた小判型が特徴で、サクッとした食感の後口の中でホワッと溶ける、
とても優しい味わいのお菓子です。
そしてこの花嫁菓子はなんと徳島県のみで一般化しているとてもおめでたい風習なんだそうです。
徳島が誇るお菓子を作られている浅井さんは徳島市のご出身。
小さいなころから「いつかは家業を継ぐだろうなあ」と思われていたそうですが、
大学2年までは野球に打ち込まれていました。
そして野球を続けていく中で自分自身の中に限界を感じ、その際昔からやろうと思っていた家業を継ぐと決心されました。
また家業を継ぐに当たっては無理をして野球を続けさせてもらったご両親への感謝の気持ちもあったそうです。
現在浅井さんはお父様とお母さまの3人でお菓子作りをされていらっしゃいます。
幼いころからご両親が仕事をする姿を見ていた経験もあり、すぐに仕事に馴染めると思っていた浅井さん。
しかし実際に作業を行えば行うほど様々な想いが出てくるようになり、
上手くいかないことに憤りを感じることもあったんだそうです。
また家族と言えど同じ空間でずっと作業を行うことや、気遣いも大変なことの一つであると仰っていました。
浅井さんはお菓子作りを続けるうちにあった印象的なこともお話してくださいました。
ある期間浅井さんご自身が思うように仕事の工程が上手くいかないことがあったんだそうです。
そんな時お菓子を買ってくれたとあるお客様から、
「お菓子を使ってよかった。お兄ちゃんも頑張ってやってね」という言葉をいただき、
その一言から頑張るエネルギーをもらうことが出来たんだそうです。
今でもそのことには感謝しかないと仰っていました。
そんな浅井さんのキーワードは、
楽しむ・縁
良いこと、悪いこと、様々なことがある人生。
辛いことを辛いと考えるとただ苦しいだけなので、どちらの面も楽しもうと考えているんだそうです。
また生きていく中で全ての人と会うことは不可能ですが、その中で出会った人の”縁”を大切にし、
今後お菓子を使っていただけるお客様も”縁”だと思って、一生懸命にお菓子を作って提供していきたいと仰っていました。
さて浅井さんの今後の展望として、もっと多くの方に知って頂き、
気軽にお菓子を使って頂きたいという想いがあるんだそうです。
毎日真剣に一枚一枚手作業で作られている浅井さん。
その気持ちをお菓子の優しい甘さとして皆さんにお届けしたいと仰っていました。
また最近は結婚式の際、新郎さんと新婦さんが皆さんをお見送りする際に、
プチギフトとして花嫁菓子を送る方がよくいらっしゃるんだそうです。
浅井製菓所では可愛くラッピングしているそうで、
多くの方に気軽に利用して頂きたいともお話してくださいました!
徳島県ならではのおめでたい花嫁菓子。
是非これからも多くの方に利用して頂きたいです!
浅井さんが作られている花嫁菓子などについて詳しくは、
浅井製菓所のHPをご覧ください!
http://www.asaiseikasyo.com/
- 2018.08.03 Friday
- FM徳島
- 10:00
- by brillante-fm