Brillante ! 〜四国の輝く人たち〜

No.228 2020年3月6日放送(愛媛) 松山市登録NPO団体 ピアリンク in えひめ 代表 田中菜さん

2020年3月6日放送分、

田中 菜さんのインタビューを終えて・・・

 

今回は、「松山市登録NPO団体 ピアリンク in えひめ」代表、田中菜さんにお越しいただきました。

 

「ピアリンク in えひめ」は、「ピアカウンセリング」という方法を使って、思春期世代、そしてママさん世代向けに、「ありのままの自分を好きになってもらう」ための活動を行っている団体です。

「ピアカウンセリング」。「peer」は英語で「仲間」という意味で、当事者同士(peer=仲間)が話して気持ちを交換することで共感し、『今のままの自分でいいんだ、大丈夫なんだ』と、自己肯定感を高めることに繋がるということです。

1970年代にアメリカで生まれた「ピアカウンセリング」。田中さんが代表をつとめる「ピアリンクinえひめ」は、「一般社団法人日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会」のカリキュラムやプログラムを使用し活動されているということです。

 

思春期世代向けには、中学生から大学生ぐらいまでの全てのみなさんが対象の「思春期ピアカウンセリング」。

同世代、主に大学生ぐらいの年齢の方が、知識を学んで「思春期ピアカウンセラー」となり、「セクシャリティの正しい情報提供」や「自分を大切にする生き方について考える講座(ピアエデュケーション)」を出前授業で行っています。

思春期ピアカウンセラーによる出前授業

 

「端的に言うと『性教育』の分野になりますが、妊娠、出産に関することだけではなくて、恋愛、人を好きになることから、性感染症の話、デートDV、LGBT。性に関する正しい情報をお伝えしています。

学校で、性教育の授業があるところもありますが、『性器教育、部位のお話』が多いです。

『思春期ピアカウンセリング』はそれだけではなく、さらに、人を好きになって、近づいていくプロセス、お付き合いして、妊娠となった時、どういうことが起きるのか。またSEXに関しては、性感染症も忘れてはいけない情報ですので、予防法や病気の話をさせていただいています。

私たちは、『未来を作っていく』ということに重きを置いていて、『性』だけにポイントを置く話ではなくて、自分のライフイベントとして、どの時点でどのように、どういうことが起こるのが望ましいのか、思春期ピアカウンセラーの子達が寄り添って、一緒に考えていく授業になります」と、田中さん。

 

生きていく上でとても大切なことなのですが、みなさんも思春期当時、

「恥ずかしいな。こんなこと話したら友達にひかれてしまうかもしれない。」と思った経験があるのではないでしょうか?

 

「日本ではどうしても、性や性器の話題は隠さないといけない、触れてはいけない、という意識が刷り込まれているので、びっくりしたり恥ずかしがったりする子が多いのですが、

ピアカウンセラーが、『あって当然のことなんだよ。人を好きになるって、近づきたいって思うことは当然のことなんだよ。』と堂々と話していくと、だんだんと、自分のこととして考えてくれるようになります。」

思春期ピアカウンセリングの資料。わかりやすく説明されています

 

そして、お母さん向けには、「リフレッシュママクラス」。

自己肯定感の下がりやすい、小さいお子さんを子育て中のお母さんが、ありのままの自分を愛する心を2日間かけて育てるプログラムで、年に1回開催されているということです。

 

「特に産後のお母さんは、ホルモンの関係や、核家族で1人で子育てをするお母さんも多い中、自分や子育てに自信が持てなくなって、自分を否定しがちになるんですよね。それを否定することなく、『いい部分も悪い部分も含めて自分なんだ。自分の子育てなんだ』と思ってもらえるように、自分と向き合ったり仲間と対話したりして、褒めあう、認めあうようなグループワークで、自分を知り、自分に気がついてもらう。そして、未来へ向けて、気持ちをもっていけるようにしていきます。」

「リフレッシュママクラス」開催後に発行された冊子

 

「リフレッシュママクラス」について、詳しくはHPを御覧ください。

 

田中さんがピアカウンセリングと出会ったのは、愛媛県立医療技術大学在学中の2006年。

「ピアカウンセリングを研究し、これから愛媛で広めていこうとされていた教授に誘っていただきました。思春期ピアカウンセリングの講座に参加してみると、ざっくばらんにグループワークやディスカッションをしながら、性について必要な情報を学べて、それが新しくて楽しくて。自分の知らなかった情報もたくさんあって、例えば『コンドームの正しい付け方』『性感染症』『妊娠』については、自分の体を守るために、女の子側も知っておくべきなんだとわかりました。そういう情報を自分も伝える側になりたいと思って、愛媛の『思春期ピアカウンセラー』1期生になりました。」

 

その後、社会人となり、一旦活動を離れた田中さんですが、引き継いで活動する後輩たちをサポートしようと、2012年に「ピアリンクinえひめ」を設立されました。現在、正会員は約25名で、元ピアカウンセラーだったOBを中心に、看護師・保健師・助産師・臨床検査技師などの医療関係の方が多いそうです。「思春期ピアカウンセラー」である学生会員は、医学系学科の大学生や看護学校の学生さんが多いということです。

講座には、これまで4000人近い人が参加されました。

 

「反響はいつもいいです。講座を受けた高校生の中には、ピアカウンセラーになりたくて大学を選ぶ子も毎年何人かいるので、本当にうれしいことです。

ママたちも、リフレッシュママクラスを受けたあと、『こんなに気持ちが癒される体験を、他のママさんたちにもしてほしい』ということで、次のクラスの企画にかかわってくれてつながっていっています。

ピアの力って本当にすごくて、仲間同士力を合わせて、他の人にも体験してほしいという気持ちでやっています。」

 

田中さんの夢は?

「ピアカウンセリングは、仲間同士が否定のない、認め合う環境の中、気持ちを交換し合うことで、ホッと安心できたり、今の自分を大切に思えたりすることで、生きる活力のような、未来を描く力が湧いてくる効果があります。たくさんの若者やママたちにピアカウンセリングに触れてもらい、自分の長所も短所もひっくるめた『ありのままの自分』。ママであれば『ありのままの子育て』を愛せるような方が、1人でも多く増えて欲しい。そのためにも、若者やママたちが、自分の本当の気持ちを話せて認め合えるような、仲間・peerと出会える環境を、たくさん作っていきたいと思います。」

 

そんな田中さんのキーワードは「ありのままの、自分の心の声を聞こう」☆彡

 

「生きていれば、大変なことや悲しいこともあって、誰かに救われたり、本やセミナーなどが助けになることもあると思うんですが、最後に頼りになるのは、自分自身です。

『良くも悪くもある自分をまるっと愛せる力』は、何よりも強い、生きる力だと思います。活動の中でも、自分と向き合ってありのままの自分を認めることができた時、晴れ晴れとしたお顔になる方が多いです。みなさん、特に女性は、たくさんの役割を持たれていて忙しいと思いますが、自分の心や気持ちと向き合う機会を持ってみたり、たまには褒めたりご褒美をあげることをお勧めしたいです。」

「ピアカウンセリングの活動とともに、私自身も、『自分を見つけること』を一生懸命やってきたと思います。ママになって子育てをする中、仲間がいれば、大変なことがあってもやっていけるなと実感しました。」

 

「ピアリンクinえひめ」代表であり、臨床検査技師であり、妻であり、2人のお子さんのママ。下のお子さんは生後6か月で、現在育休中の田中さんです。

田中さんの

「ネガティブも自分の一部。ありのままなので、それでいいんです。ポジティブにならないといけないわけではないと思います。」

という言葉に、私も肩の荷を下ろすことができました。

 

あったかい「ピア」の輪がさらに大きく広がっていきますように、応援しています!

 

 

「ピアリンクinえひめ」のHP   http://ehimepeer.sakura.ne.jp/



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