Brillante ! 〜四国の輝く人たち〜

NO.240 2020年9月4日放送(愛媛) おべんとう作家 尾原 聖名 さん

2020年9月4日放送分、

尾原聖名さんのインタビューを終えて・・・

 

今回は、「おべんとう作家」の尾原聖名さんにお越しいただきました。

「おべんとう作家」。あまり耳慣れない言葉かもしれません。尾原さんの活動について伺うと、

「食に関わることを全てしていると言ってもいいと思います。『お弁当』って空間なので、食する空間作りというか。もちろん、お弁当もフルオーダーで作りますし、各家庭におべんとう作家を生み出すべく料理教室を開いたり、イベント、企業のメニュー開発、商品開発などもさせていただいたりしています。」

 

おべんとう作家さんが作るお弁当は、どんなものなのでしょう?

「もともとお弁当って、親しい間柄の人のために作っていたと思うんです。親子、夫婦、恋人…。密な関係の中でのやりとりだと思うので、注文を受けて、ただ作るだけじゃ終わらせられないんです(笑)。どういう方が召し上がるのか、どのような目的なのかをはじめ、これまでの『食歴』や、好みのお店、アレルギーの有無なども伺って、この人が作ったものなら安心して食べられるなと信頼してもらえるようなお弁当を作るように努力しています。私自身も、その方のお顔を想い浮かべながら作ると、いいものができた、という実感が得られます。」

と尾原さん。


これまで尾原さんが生み出してきた作品の一部を見せていただきました。

彩り豊かで、あたたかみも感じられませんか?

 

尾原さんのHPやブログでも見ることができますが、オーダーされた方に寄り添ってヒアリングした好みやリクエスト、さらには背景にあるストーリーがこめられた「世界にただ1つのお弁当」が、尾原さんの手によって、これまで数多く作られてきました。

 

ホームステイのホストファミリーとして外国からの学生さんを受け入れた時には、彼らが学校へ持っていくお弁当を作ったそうです。

数年前、タイからの女子高校生を預かった時、彼女が少しでも心を開き、日本滞在を楽しんでもらえたらと、本格タイ料理にチャレンジ!彼女が母国で食べている「タイ米」も取り寄せました。

「タイ米は、『ジャスミンライス』と呼ばれるものもあって、炊くと本当にジャスミンのような香りがふわ〜っと広がるんです。ある日、『せっかくだから、4時間目ぐらいに教室で炊きなさい』って小さな炊飯器を持たせました、あったかいのが美味しいからって(笑)。その時、彼女は日本語がもうちょっとだったので、ジャスミンライスが友達作りのきっかけにもなるかなと思ったんです。

さすがに教室で炊く勇気はなくて部室で炊いたらしいんですけど、楽しく、色々な子とお話できたって、嬉しそうに話してくれました。」

「食」で彼女との絆を深めることができ、相手に寄り添うことの大切さ、「食」が人と人とを繋ぐことも改めて感じたと、尾原さんは話してくださいました。

 

尾原さんがお弁当作りで心がけていること、大切にしていることは何ですか?

「わざわざ私のお弁当を食べたいと思ってくださる方の体の中を汚したくない、体に良くないものは食べさせたくないと思っています。なるべくオーガニック、無添加のものを探して、農家さんの所にもできるだけ自分で行ってお話して。この農家さんが作っているお野菜だから大事に料理させてもらおうと。そしてできたものを、出会ってくださったお客様にお返ししようと思っています。

『ごちそうさま』っていう言葉ってそういうものですよね。自分はその架け橋になれたらと思っています。」

 

「おべんとう作家」として20年ほどの活動の中、結婚し出産された尾原さん。現在娘さんは中学生です。妻、母としての経験は、尾原さんの「作家活動」にも大きな影響があったそうです。

 

「著作権の関係もありますし、料理はクラフトじゃないと思っていることもあって、私自身、元々『キャラ弁』を作っていませんでした。さらに、娘は幼い頃、ウサギやアンパンマンなどの形のものを、『可哀そう』と言って食べずに残したので、母親として『キャラ弁』を作ることもなかったのですが、ママ友の話を聴いていると、食に興味がない子の場合、キャラクターの形にしてなんとか食べてもらう工夫、努力をしているお母さんがいらっしゃることを理解でき、『キャラ弁』を受け入れられるようになりました。最近は小さなお子さん用のお弁当には、猫とか鳥を象ったものを作ったりしますね。」

尾原さんのブログには、娘さんとのやりとりも綴られていて、幼い頃から包丁を握らせ、料理や食べることの大切さ、いわゆる「食育」について自然と育んでいらっしゃる印象を受けます。

 

「『食育!』と改めてすることでもなく、学問として位置付けるものでもないという思いはあります。本来、家での日々の暮らしの中でかかせない『食べること』そのものが『食育』につながると思うので、我が家の場合、私が自信を持って教えられることがたまたま料理だったので自然としていますが、毎日必ずわざわざ一緒に、でなくても、休日、また外食した時、見たことのない料理や食材を見つけたら、タブレットですぐ調べられますからその食材について掘り下げたり、このメニューはどこの国のものか調べてみたり、そういうことも、今の時代らしい食育になるのかなと思います。」

 

コロナ禍でおうち時間が増え、食事にこだわったり、大事にしているよ、という方が多くなっているように感じますが。

 

「私の周りでも、テイクアウトやお取り寄せ巡りをされている人とか、これまでピザは買っていたけど、生地から作ってみたとかいう人もいますね。上手に時間を使いつつ、家族と食を楽しんだりしている声を聴きます。料理教室を一旦お休みして、夏前に再開したのですが、お誕生日を外食でお祝いしにくいから、家で特別メニューを作りたいと来られる方や、コロナ感染対策の一環で始めた『作り置き教室』などが人気です。『作り置き教室』は、家族分7品作って持ち帰るようにしていますが、買い物に行く回数も減るし、家事の時間も減るし、食費が浮いてるんです!!という声もあって、リピート率100%の教室になりました。」

 

尾原さんの夢を伺いました。

「旅がとても好きで、これまで色々な国へ行き、ホストマザーの経験もして、世界中に美味しいものがたくさんあることを知りました。もちろん、日本にも美味しいものがたくさんあるので、それらを上手に紹介したいですし、美味しいものをもっと教えていただきたいです。食べる、分かち合うことが仲良くなることの1歩だと思いますし、平和な世の中につながると思います。何年か先になると思いますが。」

 

そんな尾原さんのキーワードは、「お弁当は、今日の贈り物」☆彡

「娘が幼稚園児の頃、毎朝夫や娘に作ったお弁当を風呂敷に包んで用意していました。それを娘はもちろん『お弁当』と認識していたのですが、娘の誕生日に、幼稚園から帰ってきて『お友達からお弁当もらった!』と娘が嬉しそうに言ったんです。見ると、包装紙で包まれ、リボンがかけられたプレゼントでした。子供の言葉の認識違いってありますよね。当時娘は、自分のために綺麗に包んでくれたものは、全て『お弁当』だと思っていたようで。『これはお弁当じゃなくてプレゼントだよ』って伝えたのですが、娘の忘れられない言い間違いですごくいいなあと思って。それ以来、お弁当や料理を『贈り物』と思っていただけたらと作ってきました。これからもそういう気持ちで作っていきたいです。」

尾原さんの言葉、一言一言の土台に愛が感じられ、優しいパワーをいただけました。

尾原さんのますますのご活躍を応援しています!

 

〜時間の都合上泣く泣く放送できませんでしたが〜

 

今9月初旬のお弁当のおすすめ食材も教えてくださいました。

「まず、ゴーヤは、水にも熱にも強くて栄養価がなくならない、ビタミン豊富な食材ですし、水分が出にくく加熱しても変色しにくいので、お弁当向きです。苦手な方も多いと思いますが、薄切りにしてよく塩もみしてさらに茹でると苦みが取れやすいです。

揚げてもいいです。中をくりぬいて、ひき肉を詰めて揚げたら、苦味が和らぐかと思います。

それから、冬瓜。夏野菜です。きゅうりと同じように水分がほとんどですので、熱中症対策で食べていただくといいですね。生でも食べられますし、煮物や、茹でて好きなドレッシングなどと和えれば、涼やかな色に仕上がります。肉巻きの芯などにするのもいいですね。」

大澤作。

冬瓜もゴーヤも、夕飯のおかずに使ったことしかなかったので、早速、ツナやソーセージと炒めてお弁当に詰めてみました。ぜひみなさんもお試しください。

 

 

尾原さんのHP   http://obento-sakka.com/ 

料理教室の詳細もHPに掲載されています。

ブログには、HPから入ることができます。

 

Instagram    https://www.instagram.com/minaohara37/

Facebookページもあります。



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