SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」、
目標11「住み続けられるまちづくりを」
に繋がるお話です。
香川県三木町で、ゆかいな観光イチゴ農園「森のいちご」のボス・本田龍さんをご紹介します。
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SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」、
目標11「住み続けられるまちづくりを」
に繋がるお話です。
今がまさに旬の苺!イチゴ狩りの情報検索にはホームページが欠かせませんが、楽しさが全面に伝わってくる森のいちごHPには、イチゴ模様の牛さんキャラクターがいたり、バーチャルいちご狩り・エアいちご狩りと遊び心がいっぱいです。
働くスタッフの笑顔でも明るい雰囲気が伝わってきます。そこで「ボス」と呼ばれている本田さん。
出身地の大阪で別のお仕事についていましたが、農業法人の就職説明会を機に香川へ移住されました。農業にとても前向きで地域のことを真剣に考えている三木町の広野牧場さんに出会い、心を動かされ、二つ返事で香川にくることにしたといいます。
酪農家、イチゴ農家、花農家、そして地権者と本田さんの5人で立ち上げたのが<森のいちご>で、今でもみんなでご飯を一緒に食べ合う仲間です。いちごのことを何も知らない0からのスタートで、怒られながらも苺と向き合った日々は夢に向かって夢中だったと本田さんは振り返ります。
「Very!Berry!三木町」をキャッチフレーズに、いちごで町興しをしている香川県三木町。
―「森のいちご」をオープンした17年程前はというと、地域の先輩農家がいちごのブランド化に力を入れていて、今は若い人が増えて、より一層「いちごのまち」になりつつあると実感しています。
苺はとっても手間がかかりますが、大事に育てることで、本当においしい苺に育ってくれます。それをみなさんに食べていただきたいので、開園期間を90日に集中することにしています。―
その大切に育てた苺、さぬきひめを持ってきてくださいました!大粒のはち切れそうな苺さんたち。パッケージをあけると、甘い香りが解き放たれてスタジオいっぱいに広がりました。ん〜香りがおいしい!そして実食ですが。。。店頭に並んでいるものよりも若干色味が薄いようです。本田さんにお勧めの選び方を教えていただきました
エンジェルリングと呼ばれる、ひび割れのようにみえるものは、これ以上栄養が入らないような状態で、ヘタの下がはじけてくる様子のこと。美味しいのサインなんですって!
ん〜〜 思わずうなる美味しさ 甘い サクッとした歯ごたえもあります。
じっくりゆっくり育てると色味が薄くなっていくとのこと。
手間を掛ければかけるほどおいしくなるので、ゆっくりと作るのが本田さんのいちごの作り方なんです。
手間も人手も必要で、多い時には25人ものスタッフさんが世話をしています。地元を中心に全国いろんな地域から短期間で働かれるかとも多いとか。そして今は、ガーナ出身のスタッフさんも!言葉は通じなくても、ボディランゲージで楽しく働かれているそうです。
香川はいい!とにかく人に惹かれました。と本田さん。
―香川に来て良かったと思うことは、人との出会い。僕自身の人生の目標でもあります。
どんな人に会って何を思うかが大事だと思っていて、そのいい出会いが香川にあったんです。
そんな本田さんの未来へ向けてのメッセージは、、、
「Do Life Together!」 一緒に生きていこうぜ!
来てくださるお客様や、働くスタッフ全員、一緒に生きている仲間たちと、地域で仕事できること。目の届く、一緒にごはんを食べられるような距離感で生きていけたらいいなとおもいます。
その先にある未来は「村を作ること」みんなが集まって、楽しめる、遊べる、寄れる場所。悩み相談をしたり、ご飯を食べたり、生活の一部になるような場所にできたらいいな。村ですね!そのための準備も始まっています。―
人とのつながり、地域のつながり、育てた苺をこどもたちのように愛しく大切にしている本田さんがいる場所には自然と人も引き寄せられていくようです。
イチゴ狩りに訪れた人たちが「ここで働きたい」と思える場所。大人になったら、という将来の夢だけでなく、観光で訪れた人たちの移住への意識にも自然に働きかける魅力がつまっているんですね。
香川のゆかいないちご農園 森のいちごHP https://morinoichigo.com/
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」などに繋がるお話です。
自習専門学習塾 せるすた 塾長 丸山誠さんをお迎えしました。
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SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」などに繋がるお話です。
自習専門学習塾 せるすた 塾長 丸山誠さんをお迎えしました。
愛媛県今治市にある「せるすた」。塾名は「セルフスタディ」の略で、自学自習中心の学習塾・進学塾です。
授業はありませんが、生徒さんが分からない箇所を丸山さんが個別に指導します。効果的な学習方法の指導のほか、行き渋りや不登校はじめ勉強外の様々な悩みへのアドバイスもしていて、これまで今治市を中心に市外や島しょ部などの小学生から高校生までの子どもたちを受け入れています。はじめは何をしたらいいか戸惑っていた子どもも次第に進んで学習するようになり、中には首都圏の最難関大学へ進学した生徒さんもいるということです。
「せるすた」の大きな特徴の1つが「手作りの食事の提供」です。
丸山さんは元中国料理のシェフ。子どもたちは塾長先生自ら料理した食事を食べることができ、料理を教わることもできます。
「学校帰りはお腹が空きますから、しっかり食べてしっかり勉強してもらうよう心をこめて作っています」と、丸山さん。麻婆豆腐、担々麺、胡麻団子・・・。一流の中華料理の味です。
「子どもたちから色々な相談をされますし、僕が彼らに相談することもあります。生徒とのコミュニケーションに重きを置くことを意識しています」
学校に行けない、いじめ、ヤングケアラーなど様々な問題・課題が子どもたちを取り巻いていますが
「いばしょを失った子たちが歩みやすい、通いやすい教室。受け入れやすい教室づくりが、私のテーマだと思っています」
丸山さんは、塾の運営と並行して昨年4月、「愛媛の子どもたちを元気にする会ネバーギブアップ」を発足し、シンガーソンングライターの松本隆博さんと共に共同代表として、子どもをテーマにした講演ライブやトークセッションなどのイベントを開催しています。
「子どもだけでなく大人も、ひいては社会全体が元気になればとの思いです。会のメンバーと『イマバリバリヤキソバ』という、勉強する子どもたちの夜食を意識したオリジナルメニューも考案し、提供しています」
この春、さらに新しい取り組みが始まります。
「香川県仲多度郡多度津町の通信制高校『RITA学園高等学校』と提携します。RITA学園高校サポートセンター『今治せるすた学習館』として、不登校で悩む生徒さんがせるすたでリモート学習することで単位修得し、高校卒業資格修得のお手伝いができるようになります。
校名『RITA』は『利他』からきています。心に響きました」
今治で生まれ育ち東京の大学を卒業後、中国料理のシェフとして活躍してきた丸山さん。
知人の勧めで故郷愛媛へ戻り、教育という別世界へと転身して、大手学習塾塾長として全国上位の成績に輝くなど手腕を振るいました。
「塾業界の現場を目の当たりにしました。とにかく授業のコマ数を売ることが塾長の仕事で、生徒の学力が伸びる伸びないは関係ない。いじめなどの相談事にも乗らないでください、と。売上が塾長の評価だったんです」
「これが教育業界?いじめなどが解決できなければ勉強なんて頑張れるわけがない」と気づき、「真逆の、僕が本当にしたい塾を作ろう」と独立して、2020年に「せるすた」を開校しました。
しかし開校後、心不全や脳梗塞という大きな病気が丸山さんを襲いました。落ち込んでいた時に松本さんと出会い「愛媛の子どもたちを元気にする会」発足に至りました。
もう1つ、丸山さんの人生の中での大きな出来事が、中学時代に遭った「いじめ」の経験だとお話くださいました。
「強烈だったので、今、弱い子や引っ込み思案な子に特に気持ちが向かいます。いじめ体験はずっと僕の中でマイナスに作用していましたが、今年の正月『あのいじめがなかったら、せるすたを開校していないし、横暴で傲慢な大人になっていたと思う。松本さんや皆さんとも知り合っていなかっただろう』という思いが頭をよぎりました。還暦で人生を1周回った今年、『僕をいじめた彼のおかげで今がある。彼に感謝せないかん』ということに。さらに『もしかしたら当時、僕が気づかないうちに彼に嫌なことをしていたかもしれない』ということに、遅まきながら気づかされました」
「利他」の心を大切にする丸山さん。RITA学園高校との出会いにも運命を感じるとおっしゃっていました。
丸山さんの未来に向けたメッセージは、
「SDGs目標4の『質の高い教育』について、いわゆる受験科目の点を取るだけの勉強ではなく、『人生の中での持続可能な教育』と解釈しています。」
僕は紆余曲折を経て今に至っています。「紆余曲折」と聞くとかっこいいかもしれませんが、要は失敗ばかりしてきました。完璧な人間などいません、人は失敗します。
「子どもたちが失敗や失意に直面した時にこそ、力になれるような教室にしていきたい。そう考えています。」
「せるすた」では随時見学受付中です。
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公益社団法人生態系トラスト協会の会長 中村滝男さんにお話を伺いました。
]]>SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」に繋がるお話です。
公益社団法人生態系トラスト協会の会長 中村滝男さんにお話を伺いました。
協会は、会員からの会費や、国民からの募金・寄付金により、
高知県の鳥・四万十町の鳥に指定、国や県の絶滅危惧種に指定されている
ヤイロチョウが生息している森の生態系を恒久的な保護区として
調査・保全・管理するナショナルトラスト活動や、
関連して春に飛来して繁殖するブッポウソウなど、
夏鳥の繁殖する里づくりなどに取り組んでいます。
ヤイロチョウの剥製
今特に力を入れている事は、外来種・サンジャクの調査。
4年前にヤイロチョウ保護区の森で初めて確認され、
以後周年生息するようになっている中国大陸から持ち込まれたサンジャク。
森に生息する小型のメジロ、シジュウカラ、オオルリなどの在来種を食害することから、
侵略的な外来種ともいわれています。
サンジャク(青みがかった羽と、くちばし・足がオレンジ)
中村さんからの未来へのメッセージ
誰でも調査員
生態系のかく乱をもたらす外来種の存在は、
将来の地球環境に重大な悪影響を与える可能性が高い重要な課題ですが、
結果が明らかになるまで時間がかかることから、
危機意識をもって取り組みを進める事が大切です。
誰でも調査員になれます。サンジャクの鳴き声や姿を見た!という情報は、
生態系トラスト協会へご連絡ください。
【イベント情報】
サンジャク緊急対策
「GPS発信機の取付&追跡調査」
「シンポジウム」
2月23日(金・祝)〜25日(日)
四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンターにて開催
(シンポジウムはzoomでの視聴も可能)
詳しくは、公益社団法人生態系トラスト協会のHPをご覧ください。
]]>SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などにつながるお話です。
徳島市に2店舗、松山市に1店舗あるインドアテニススクール『テニスアリーナガーデン』の代表 井澤義治さんをお迎えしました。
]]>SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などにつながるお話です。
徳島市に2店舗、松山市に1店舗あるインドアテニススクール
『テニスアリーナガーデン』の代表 井澤義治さんをお迎えしました。
すべての店舗がインドアのカーペットコートで冷暖房完備という快適空間
『テニスアリーナガーデン』でコーチも担当している井澤さんは、
2008年の北京オリンピックや2012年のロンドンパラリンピック出場選手の
強化コーチだったという経歴があり、
現在は小学校中学年から中学生ぐらいまでのゴールデンエイジの子どもたちの指導を行っています。
このスクールが掲げているビジョンが「人と地球にやさしいテニススクール」です。
「人にやさしい」は、テニスを通じて利用者の体力増強・体の機能向上をはかることです。
子どもの肥満予防、高齢者のフレイル予防になり、SDGsの目標3達成につながりますね。
徳島は車社会で歩く時間が短い上、コロナの影響もあり体力低下が著しい状況です。
特に徳島の子どもたちの肥満度が高いことを危惧している井澤さんは、
子どもたちがテニス以外のスポーツに触れられるクラスも設けているんです。
メニューは月替わりで、ラグビー、跳び箱、サッカー、フラフープ、剣道…などなど‼
「テニススクール」にとらわれない柔軟な発想ですよね。
でも、体がしんどいからテニスができないという人もいる中、
テニスじゃ使わないような筋肉も動かして、
テニスができる体力もつけてもらいたいという狙いがあるそうです。
また、スクールを飛び出して、地域の幼稚園や保育園児に向けたスポーツ教室も行います。
このときには、小学校の授業にも取り入れられるようになっている新スポーツ
「テニピン」に挑戦してもらうなど、体を動かす喜びを伝えています。
「地球にやさしい」は、これまた「テニススクール」が?と思う取り組み!
施設の内外で行うガーデニングです。
『テニスアリーナガーデン』が冷暖房完備ということは、
多くの二酸化炭素を排出しているということです。
井澤さんは、果たして将来の子どもたちに対していいことなのか…と考え、
地域に認めてもらえるような施設を目指し、目にもやさしく、
二酸化炭素を吸収してくれるような植物を育てることを決意します。
そしてなんと、井澤さん自身がわざわざ本場イギリスで行われるフラワーショーに
日本人クルーとして参加し、知識を得てきたというのです!
大学時代は経済学部。まったく知らない分野に飛び込む井澤さんの行動力に驚きました。
しかし、そうやって正しい知識、広い見聞があるからこそ、
スクールの外構に美しいガーデンが生まれ、
それを見にやってくる地域住民の方から植物の育て方を質問されたりするそう。
SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」だけでなく、
目標11「住み続けられるまちづくりを」などにもつながりますね。
井澤さんの未来へのメッセージは
ひとりひとりが運動をする習慣を!
植物を育てよう!
お話を聞いて、持続可能な社会を目指すためにすることは、
とても単純なことなんだと感じました。
とはいえ、身近な一歩を踏み出すのは難しい…という方は、
『テニスアリーナガーデン』の門を叩いてみるといいかもしれませんよ!
↓
]]>SDGsの
目標11「住み続けられる街づくりを」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
につながるお話です。
ゲストの、一般財団法人たかまつ讃岐てらす財団 代表理事の大美光代(おおみてるよ)さんをご紹介します。
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SDGsの
目標11「住み続けられる街づくりを」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
につながるお話です。
ゲストの、一般財団法人たかまつ讃岐てらす財団 代表理事の大美光代(おおみてるよ)さんをご紹介します。
たかまつ讃岐てらす財団は、昨年の9月にスタートした香川県初のコミュニティ財団です。
大美さんも、地域の課題や暮らしのちょっとした困りごとを、取り組んでいる人たちだけで解決するには無理があると感じ、もう少し活動している人たち以外にも広げていければと考えているところにコミュニティ財団の仕組みを知りました。
初年度の重点活動は「こども、若者の体験や学びの機会を支える助成」ということで、「主役のこどもや若い人たちが見る未来を全力でえこひいきしよう!」を準備段階から合言葉にして活動してきました。
先月の12月8日には17の申請団体が公開されましたましたが、これら、17の団体は「発達にユニークさのある人たちが社会に出る一歩手前で話す機会を設けるため」、「小児がんのこどもをもつ家族、双子以上(多胎)の家族、外国にルーツのあるこどもの学習支援」など様々でした。小さいがゆえに見えづらい、しかし知れば身近に感じてもらえるような・・・暮らしのちょっとした困りごとは、よくよくみると大きな社会の課題につながるテーマが持ち寄られました。
いろんな視点から、みんなで押し上げる課題を選ぶ審査をするのは本当に難しいです、と大美さん。初年度は一つ一つ丁寧に伝えたいとの思いもあり、助成式を行い、より多くの人たちに知ってもらうきっかけになればと語ってくれました。
ところで、「公的な助成金」と「たかまつ讃岐てらす財団の助成金」は何が違うのでしょうか・・・
SNSやHPなどWEBでの発信が中心とのことで「てらす財団」と検索すれば、活動の内容をみることができます。設立当時は、なんと650名の寄付があったとのこと。そのほとんどが個人なんだそうです。・・・なにかはじめるなら!こどもたちのためなら!とお気持ちをくださった方々です。なかには、高校生も「自分が大人になっても、あってほしい仕組みだから!」と寄付に訪れたこともあるそうです。子どもたちの興味関心に触れられたのもいい機会になっていると実感しています。
大美さんから未来に向けたメッセージは、「次の世代に可能性を」!
ささいなことでも気になる困りごとに目をつぶらず、自分たちで解決することはないかと一歩をふみだすプレイヤーの存在が大事だと思ってきました。「地域のプレイヤーを孤立させずに、みんなで支える」その先に、次の世代のみんなが、この地域だったらいろんなことにチャレンジできる、面白い活動ができると思ってもらえるような、持続性のある地域を目指してがんばっていきます。
地域の困りごとの解決に対して、それを支える側に誰もが気軽になれるという考え方が新鮮でした。青と黄色のイメージカラーのてらす財団マーク。色合いや形から蝶ネクタイ、スポットライト、灯台、応援するメガホンなどの意味合いが込められているとのこと。
〜讃岐の未来の担い手を明るく照らしたい〜たかまつ讃岐てらす財団のHPはhttps://sanuki-tellus.jp/
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SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに繋がるお話です。
ネイルビジネスエンターテイナー 福祉ネイリスト協会認定講師 フレンチ〜ノ三好さん をお迎えしました。
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SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに繋がるお話です。
ネイルビジネスエンターテイナー 福祉ネイリスト協会認定講師 フレンチ〜ノ三好さん をお迎えしました。
『皆さんボンジュール!フレンチネイルをこよなく愛するフレンチ〜ノ三好です。よろしくお願いします!』
2024年1回目の放送にふさわしい、明るく晴れやかな笑顔での決めポーズと華やかなビジュアル。
トリコロールカラーの衣装でスタジオにお越しくださいました。
フレンチネイルは爪先にスマイルラインという白い線が入っているシンプルなデザインのことです。
「一番女性らしく見えて品格が高い、最高のアートなんですよ。にっこりしてるように見えるので、スマイルラインと言われています」
三好さんの肩書は多種多様。有限会社ネイルチック取締役副社長、ネイルアーティスト学院講師、ネイル用品専門ショップTAT松山店店長、巻爪矯正師、そして柔道整復師に司会業まで!とにかく幅が広いんです。中でも、ここ数年注目を浴びているのが「福祉ネイル」。三好さんご自身「福祉ネイリスト」であり、認定講師として福祉ネイリストを輩出しています。ネイリストといえば、ネイルサロンでお客さんの来店を待つことが通常ですが、「福祉ネイリスト」は、有料老人ホームやデイサービスなど高齢の方がいる所へこちらから出向いていく「訪問型のネイリスト」ということです。
「『福祉』とつくとちょっと華やかなイメージがない、っていうのは言い過ぎかもしれないですが。生活から彩りが少しずつなくなってきたり、これまで美容室やネイルサロンに普通に行っていたけれど足が痛いなどの理由で外出がしんどくなってきたりして、でもおしゃれを楽しみたいという方にとても喜んでいただけますし、それ以上にびっくりするようなことが起こるんです、僕たちは『ネイルの魔法』と呼んでいますが」
「福祉ネイル」は今から12年ほど前に大阪・岸和田で生まれました。現在の協会理事の荒木ゆかりさんがある施設に行ってネイルをした時、1週間笑顔も会話もなかった方がネイルをした瞬間に「嬉しい」と言ったり、にっこり笑ったり、周りも驚くようなことが次々と起こったそうです。この出来事をきっかけに少しずつ広がり始めた「福祉ネイル」は、その後、吉備国際大学助教授で現在は東京通信大学人間福祉学部(総合人間コース)の佐藤三矢教授によって世界で初めて、認知症の予防と改善にネイルが一番効果があったという研究結果、エビデンスが出されたことからさらに全国に拡大。四国では徳島県美馬市で今年度から「人生100年時代を美しく健康で暮らすことのできるまちづくり」の取り組みの一環として、市在住の福祉ネイリストによる福祉ネイル事業が始まっています。
「まず僕たちネイリストが行くことで日常と違う華やかさやわくわく感を感じてくださって、普段ご自身にあまり気を使わない方がお化粧したり素敵なお洋服を着たりして待っていてくださいます」
福祉ネイルは「20分で10本の指のカラーリングと1本のネイルアートの手書き」がきまりです。この20分間に相手の話を聴きながら、また福祉ネイリスト自身の綺麗にした爪を見て『その爪かわいいね、見せて』というやりとりでコミュニケーションもとりながら仕上げていきます。福祉ネイリストは色の勉強をしているので、会話の中から「今日は元気が出るように交感神経を活性化、優位にする明るめのレッドやピンクを選ぼう」とカラーセラピーも合わせて行うそうです。
「爪を綺麗にすることで自律神経が整って、そういうところから認知症の予防や抑制につながる。これからの日本は認知症の人が爆発的に増えると言われていますが、ネイルすることでこれが収まったら、僕は国益に繋がると思っています、医療費も抑えられますから。まずはネイルを塗ろうって思っています」
昨年9月に愛媛で開催された「2023中国・四国パラ陸上競技大会」では福祉ネイリストが集まり、選手や関係者にネイルでエールを届けました。
「福祉ネイリストは、ご高齢の方だけでなく障害をお持ちの方にもネイルの良さをお伝えしています。選手の方はネイルをすることで記録まで伸びるという、そういうことも実際起こっています。色の力を使いますが、赤は興奮色なので真っ赤にお爪を塗ると交感神経が活性化されます。これはエビデンスはないのですが、実際ネイルした選手の方から『今日はちょっといつもと違った』と言っていただいたこともあります。オリンピックで昔、ジョイナーさんが真っ赤っかな爪で走ってましたけど世界記録出ましたよね。カラーセラピーの力でネイルを使っている方もいらっしゃいます」
三好さんの未来に向けたメッセージは
「僕たち福祉ネイル協会は、ネイルをすることによって介護保険が使える世の中を目指してます。ネイルをすることによって認知症の予防と改善ができれば、本当に良い世の中、良い世界になると思っているので、もっともっとネイルを広げていきたいと思ってます。」
「ネイルを1回すると、国や県、市から補助金のように1000円でも2000円でも応援してくれるような、そういう世の中ができてくると、もっともっとたくさんの方にネイルをしていただけると思うんです。今皆さんの周りにおじいちゃんおばあちゃんとか大事な人がいたら、まず爪にマニキュアだけでもいいから塗ってあげてほしいんですね。絶対元気になってもらえるので。僕もじいちゃんばあちゃんが認知症になってすごく悲しい思いをしたことがあるんです。その時にネイルを塗って元気になるって知っていたら塗ってあげていたのですがそれができなかったので、恩贈り。自分ができなかったことを、次の方たちに伝えていきたいなと思っています」
フレンチーノ三好さんの活動は
Instagram https://www.instagram.com/frenchino.miyoshi/
Facebook https://www.facebook.com/hiroyuki.miyoshi.944/
で御覧になれます。
]]>SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に繋がるお話です。
高知県香南市赤岡町で活動している土佐絵金歌舞伎伝承会をご紹介しました。。
SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に繋がるお話です。
高知県香南市赤岡町で活動している土佐絵金歌舞伎伝承会。
「絵金の魅力やまちの文化をたくさんの人たちに伝えたい!」という想いで、
絵金の芝居絵屏風に描かれた演目を自分たちの手で演じる団体です。
絵金とは・・・江戸時代末期から明治にかけて活躍した絵師 弘瀬金蔵のこと。
赤岡町の絵金蔵には、23枚の屏風絵が収蔵されています。
最近では、地域の子どもたちが絵金歌舞伎に参加してくれる機会も増えたそうですが、
子どもたちが演じるうえで必要不可欠な「かつら・小道具」が不足しているそうです。
これまで、芝居に必要な小道具は全て手作りし続けてきましたが、
子ども用のかつらを手作りする事は難しく、タオルを巻くなどして
無理をして大人用のかつらを使っている状態だそうです。
なんとか子どもたちのために良い環境を整えてあげたい!という想いから、
今回クラウドファンディングに挑戦しています。
第一目標は、300万円。支援募集期間は、12月25日までです。
http://readyfor.jp/projects/ekinkabuki
未来へのメッセージは
「ちびっ子役者の願いを叶えたい!」
土佐絵金歌舞伎をこれからも守り、次代に繋いでいくために
皆様からのご支援をお待ちしています!
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SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」などにつながるお話です。
株式会社パッケージ松浦の代表取締役社長 松浦陽司さんをお迎えしました。
SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」などにつながるお話です。
株式会社パッケージ松浦の代表取締役社長 松浦陽司さんをお迎えしました。
松浦さんのお仕事は「パッケージマーケッター®」!
世界中で松浦さんが初めて!そして唯一!の「パッケージマーケッター®」なんです。
それもそもはず、パッケージを売るという仕事を伝えるために
松浦さんが考え、生まれた言葉だから。
自分しか「パッケージマーケッター®」を名乗っていないぞ...!?と気づいて
すぐに商標登録を行い、世界初!世界唯一!となったんです。
そんな松浦さん曰く、
商品が売れるかどうかは『パッケージで100%変わる』そう。
例えば、↑の焼肉のたれ。鳴門市のおばあちゃんが作ったものです。
どうすれば売れるか相談を受けた松浦さんは、ラベルを見てびっくり!
『食欲がなくなりそうです!』と思わず言ってしまったラベルは
鳴門の渦潮の青色が目立ちに目立っていました。
松浦さんは、これを一新!
食欲減退色の代表とされる青色はやめた上で、「焼肉のたれ」と書くこともしませんでした。
その代わりに書いたのが『今夜は焼き肉じゃ』の文字。
なぜこのたれを販売しようと思ったのかをおはあちゃんに尋ねたところ、
孫が『やったー!今夜は焼き肉じゃ!おばあちゃんのたれで焼き肉じゃ!』
と喜んでくれたことがうれしくて...と語ったエピソードをそのまま商品名にしたんです。
これが売れに売れました!リニューアルして以降、売り上げが8倍もUPしたそうです。
おばあちゃんは、85歳の時に、『まだまだ5年や10年現役じょ!』と笑顔で話していて、
松浦さんは売り上げUPが働きがいにつながるということを強く感じたそうです。
ほかにも↑の梨のパッケージもデザインしました。
おおよそ梨が入っているようには見えない赤い箱には、大きくダルマが描かれていて、
とっても縁起が良さそう。「合格祈願」という文字もあります。
そう、この商品のネーミングは『合格間違い梨』!
これは、2014年の台風で大きな被害を受けながらも奇跡的に強風に耐えて
木から落ちなかった新高梨を、
学業成就で有名なお松大権現で祈祷してもらった箱にお守りと一緒に入れたものなんです。
『縁起がいい!』『受験生がいる家族知人に送りたい!』と全国から注文があり、
これまた売れに売れました!
松浦さんが提案したパッケージが、
台風被害で辛い思いをすることになった生産者さんが利益を得ることにつながったんです。
パッケージで商品の売れ行きは変わる!
その売れ行きは、働く企業、生産者、従業員の働きがいと比例するからこそ、
パッケージはSDGsに大きく貢献するものなんですね。
松浦さんの未来に向けたメッセージは
正しい情報を自分で選択する
いま、パッケージというと、脱プラスチック、減プラスチックが叫ばれています。
松浦さんも、生産者さんの作業現場を訪ねて、
長さが合っていないから、とただ捨てられていくプラスチック袋の切れ端を見て、
そもそも袋の大きさを変えてオリジナルのものに替えようと提案するなどして
減プラに取り組んでいます。
しかし、プラスチックってそんなに悪いもの?ということも発信しています。
プラスチックは適切に分別すればリサイクルができるもの。
しかし、プラスチックは悪!という思い込みで、
合わせて紙を使うのがいいという考え方をしている企業もあるというのです。
法律ではパッケージの比重のうち51%以上が紙であれば紙マーク表示ができるそうです。
外側は紙だけど、内側はプラスチックというパッケージを見たことがある人もいると思います。
この、ぴったりくっついた紙とプラスチックはもう分けることはできません。
つまり、もうリサイクルができないということ!燃やすしかないんです。
確かに減プラにはなるけれど...本当にエコ?本当にSDGs?
プラスチック袋があるからこそ賞味期限が飛躍的に伸び、食品ロスに大きく貢献していますし、
私たち消費者は食品を埃まみれでない安全な状態で手に入れることができています。
プラスチックがもたらす恩恵を今一度省みて、
製品を購入する私たち消費者も責任ある選択をしなければいけない、ということを
考えさせられる時間でした。
松浦さんはパッケージに関する講演を行なっているほか、著書もあります。
商品を売る側も買う側も、パッケージについてもっともっと知っておくべきと感じました。
参考にしてみてください!↓↓
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目標4「質の高い教育をみんなに」につながるお話。
ゲストは、株式会社まんなか 代表の三木えりかさんをご紹介します。
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目標4「質の高い教育をみんなに」につながるお話。
ゲストは、株式会社まんなか 代表の三木えりかさんをご紹介します。
株式会社まんなかでは、乳幼児の発育・発達をサポートする【ははこと】食を通してお母さん方のメンタルをサポートする【しみこむ】未就学児童の発達支援を行う【みつける】という三つの事業を行っています。
障がいを持って生まれた弟さんの存在が大きいという三木さんの原点。そして、個人も社会もウェルビーイングな状態になることを目指している三木さんの考えや行動の基盤になっているのは、ヘルスプロモーションだそうです。
ヘルスプロモーションとは、自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスであり、ウェルビーイングとは、「身体的・肉体的・精神的・社会的に完全に満たされた状態」ということ。
―臨床に長く携わり、歯科衛生士として子供たちの虫歯予防、歯周病予防や訪問診療などでの接触嚥下のお手伝いをする中で、予防だけではなくて本当に必要な事は何かを考えるようになりました。食育や食事は簡単なことではなくて、ヘルスプロモーションとして獲得して、自ら選べるようになるのが必要です。食べること、一人一人の健康が大事で、その食べ物は身体やメンタルにも影響します。食を考えることは、農業や環境についても考えることで生き方にもつながると思い活動が広がっていきました―
最初に立ち上げた【ははこと】は、生後1ヶ月から3歳までの親子で参加する乳幼児教室で、運動機能や食べる機能に関する悩みに対して具体的に実践できるアドバイスをしています。この「具体的に」というところが、悩んでいるお母さん方の強い味方になっているようです。そこでのお昼ごはんが人気になり、いつでも食べられるようにカフェにしたのが【しみこむ】自然な甘みをいかした体に優しい料理で、くつろぎながら食事を楽しめます。小さなお子さんと畳スペースでゆったり過ごすことも、ハイハイするこどもさんにもうれしいですね。
そして、【ははこと】よりももっと手厚いフォローの必要性から、児童の発達支援の【みつける】をたちあげました、就学前のお子さんの療育機関で、運動発達や生活に欠かせない動作、対人スキル、感情の取り扱いなどなど子供たちの生きる力を培っていくこと、
子どもの向き合い方やアドバイスの仕方、お母さんも学んでもらっているそうです。
この三つの事業は 香川県の綾川町の畑田地区にあり、窓からは琴電の電車が走る様子も見えて子供たちも大喜びなんだそうです。
そんな三木さんの未来へのメッセージは
実践し体感するには、自分の在り方やどう生きるかが問われ、言葉の意味を何度も反芻しながら私も徐々に体得している途上です。自分の子育てを通して、会社の代表として、12人のスタッフとともに、依存のないように相手も納得するのが大事であって、みんなでできるようになって学んでいっているところです。一人一人のスキルアップよりも、根底の考え方や理念の共有をすることが、難しくもあり、面白いところ。そこがないと、本質にたどり着けないと思っています。
子どもを産んで育てる、誰かと共に生きる、悩みや苦しみ、いろんな事を含め、社員はもちろん、お母さんお父さん、障がいのあるなし、男女問わず、産んでいるいないに関わらず、一人一人のウェルビーイングにこれからも寄与していきたいと思っています。
色んな苦手なことがあるのは個性として当たり前。そんな風に思っていたことも、三木さんとお話していく中で、運動機能や姿勢、体幹を鍛えるには栄養が大事だということ。栄養が欠けても、運動が欠けてもだめで両方が大事であることを、丁寧に見ていく話をするということ。そして、楽しくないとのびない子供の気持ちだったり、嫌いな事や苦手なことでも挑戦してみよう、という気持ちに働きかけたり・・・
「医療と家庭の間」という三木さんの立ち位置、そしてお話するごとに「ヘルスプロモーションでウェルビーイングを目指す」という言葉がしっくりきました。
子どもだけを見ていてもだめだし、全体的なバランスをみて、その本質を知る事が大事でシームレスに取り組んでいる姿が印象的でした。
もっと自分の体の事を、知ろう、考えよう、取り組もう!
まさにSDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」につながるお話でした。
その思いを、まんなかのみなさんが日々取り組んでいらっしゃる姿が目に浮かびます。
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今回は
SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」などに繋がるお話です。
一般社団法人E.Cオーシャンズ代表理事 岩田功次さんをお迎えしました。
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SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」などに繋がるお話です。
一般社団法人E.Cオーシャンズ代表理事 岩田功次さんをお迎えしました。
「EはEARTH。CはCLEAN。地球、海を綺麗にする団体がE.Cオーシャンズです。私が高校生にデザインの授業をした時、1人の生徒が名付けてくれました。頭文字をとったら『ECO』なんだよね。」と岩田さん。
海と言っても岩田さんが清掃する場所は、無人島や船でしか行けない秘境の海岸や浜辺です。危険な作業のため、全国各地に在住のメンバーも、マリーナ経営者やダイバーなど、いわゆる「プロ集団」。ゴミ拾いイベントの時には絆会員(危険を伴うため子供や高齢の方以外の会員)が全国から集まり、特別船で現地まで行って、船に載らない大量のプラスチックごみを船で引いて運びます。
岩田さんの本業は、サインデザイナーです。愛媛県八幡浜市を拠点に案内図や看板など「サイン」のデザインを長年続け、日本サインデザイン協会の理事を14年程務めました。一方で、20代の頃から自然環境保護に力を入れ、山や川、生き物を守る活動や身近な海岸の清掃活動を行ってきました。そんな中2016年、知人の情報で愛媛県佐田岬半島の御所ケ浜が「ごみ浜」と化していることを知り、岩田さんは想像を絶する海ごみ汚染の実態に大きなショックを受けました。
「160メートル続くごみ浜でした。海岸に発砲スチロール、カキ養殖パイプ、マイクロプラスチック(大きさが5mm以下のプラスチック)、ありとあらゆる生活ごみが2メートル程山積みになっていました。さらに奥の林は拾える状態ではありませんでした。このごみが僕へのサインに見えて・・・」
すぐに船で南予方面を2泊3日調査したところ、岩田さんは260か所ものごみ浜を見つけました。そして、御所が浜と同じような状況が宇和島や愛南などにあることに危機を感じて、敢えて人が行きにくい秘境を中心に、本格的な海ごみ清掃にとりかかり始めました。
「こんなごみを未来の子どもたちに残すわけにはいかないでしょう」
無人島や秘境での清掃活動は、天候、臭いや汚れ、マムシなど動物もいて非常に危険で過酷な作業です。船やトラックの費用もかさむため、活動を継続していくためにボランティアでなく事業化しようと2018年に「E.Cオーシャンズ」を立ち上げました。
これまでに瀬戸内海全域・佐賀から大阪までの漂着ごみ調査、ごみ拾い、ごみ浜の調査を繰り返し、佐賀から山口まで70か所、瀬戸内海全体では1500か所のごみ浜を発見しました。
「活動を初めて8年目になりますが、実際に拾えたごみ浜はまだ57か所です。淡路島、倉敷、広島、山口、愛媛。2トントラック1000台分、50トンの発砲スチロール、ペットボトルを拾いました。ただ僕たちは、浮くゴミ、軽いごみだけしか拾えないんです。卵のパックやお弁当の蓋、ナイロン袋などほとんどは海底に沈んでいます。なかなか辛いです、ごみ問題は」
ゴミの状況を見ると、問題が見えると岩田さんは話します。農業で使う肥料のプラスチック製カプセルのごみが非常に多いこと。コロナ禍ではマスクやお弁当の容器、アウトドアブームで海岸を訪れた人がそのままにしたごみが多かったこと。台風の影響でアジア大陸からごみが流れてきたこと。マイクロプラスチックごみを拾う道具も手作りしましたが、実際には多くが漂流していて全然拾えない状況など、
「たった数年の活動で偉そうなことは言えませんが、あのすごいごみを見ていたら、もう本当に参った。あのゴミも未来に残すしかなくて情けない。20代ならまだやれるのに、私のこの過酷な危険な清掃活動はあと5年ぐらいで終了でしょう。あと100トン拾えるかどうか。でも、マイクロプラスチックまでずっと拾い続けたいです。」
「海のごみの8割が陸地、街から流れて来ています。 関東の方が『瀬戸内海のゴミの状況はひどいね』と言いますが、いやいや違うよって。瀬戸内海は閉鎖性海域だからゴミが残っているだけで皆さんのゴミは冬の北西の風によって太平洋に全部流れるんだよって伝えます。そうなると拾えない。全国、世界中の問題なんです」
漂着しているごみは拾えますが、漂流しているごみは拾えません。
今の瀬戸内海は状態としては悪いですが、ごみが漂着して集まる所に船で行くから効率がよく、拾えるチャンスがまだあるということです。行政も動き出していて、今からは、身近な海岸はそこに住む近くの人や土木事務所、建設会社などが担当して、人が行けない危険な所は岩田さんたちが清掃するように棲み分けしたらいいのではと考えているそうです。E.Cオーシャンズの活動を広げて続けるためにプロ集団をつくる必要があると、関係各所に働きかけているということです。
「社会や私たちが知らない場所にゴミがあることが社会問題。今の社会では解決できないからそこにゴミがある。解決できないなんて言わずに、社会を変えられるように伝えられるようなことができたらいいなと思います。
僕は未来にあのゴミを残したくないからやってるけど、子どもたち孫たちのことを考えたら、あんなゴミだらけの海や地球って嫌ですよね。やっぱり綺麗な海をそのまま未来に繋げたい、そういうふうなことをいろんな人に感じてもらいたいんです。
社会が変わる前に僕が動き始めた。動いたのを見て色んな人が応援してくれ出した。ありがたいです」
岩田さんの未来に向けたメッセージは、
「ごめんね。あとは、あなたに任せた。」
「だってみんなが捨てたごみじゃないでしょ、過去からのごみなんです。自分が落としてしまったものも、災害ごみもあるかもしれない。それを拾う人に対してごめんねって、あなたが落としたごみでないのに。海に対してもごめんねです。ウミガメが、クラゲと間違ってレジ袋食べちゃってたくさん死んでいます。でももう仕方ない。私の人生は少ししかない。だからあなたに任せた、です」
岩田さんのお話をお聴きして、同じ人間として自身の未熟さが申し訳なく、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。私たちにできることは何か質問すると、「団体を寄付や会員になるなどして応援していただけたら嬉しい。そして、足元にあるごみは、地球にあるごみですから、ごみを拾ってくださったらありがたい」とお話くださいました。
ゴミを捨て、海を汚したのは、私達人間です。ぜひ今足元にあるゴミから拾って、一緒に綺麗にしていきませんか?
岩田さんのYouTubeチャンネル
]]>SDGsの目標
11「住み続けられるまちづくりを」
に繋がるお話です。
高知市北部の山間にある久重地域で、今年の春、地元の高校生が立ち上げた地域おこしグループ「久重youth」から、部会長の高知工業高校3年生 土居健人さん、副部会長の高知丸の内高校1年生 竹?万紗さん、副部会長の高知国際高校1年生 武林青海さんにお話を伺いました。
]]>11「住み続けられるまちづくりを」
に、繋がるお話です。
高知市北部の山間にある久重地域で、
今年の春、地元の高校生が立ち上げた地域おこしグループ
「久重youth」から、部会長の高知工業高校3年生 土居健人さん、
副部会長の高知丸の内高校1年生 竹?万紗さん、
副部会長の高知国際高校1年生 武林青海さんにお話を伺いました。
久重地域は高知市の北山、標高300mほどにある里山で、
有用植物や希少植物など沢山の野草が自生していて、
自然豊かな環境が魅力の地域です。
しかし、年々人口の減少と、高齢化が課題となっています。
5年間「高知市こどもまちづくり基金 助成事業”こうちこどもファンド”」に、
「久重 naturalチーム」として参加。
これまで、久重の里山の魅力を発見してきた子どもたちは、
2年前、地域で行われた「久重のまちづくり計画」策定会議に参加し、
地域の方々と久重のまちづくりについて話ました。
策定会議が終わったあと、「地域の人ともっと話がしたい」
「自分たちの声を地域づくりに反映したい」という声が子どもたちからあがり、
久重地域連携協議会の中の、こども・わかものの部会として
「久重youth」が立ち上がりました。
現在、久重youthが取り組んでいることは2つ。
1つ目は、11月5日にある地域のまつり「久重豊穣祭」に出店する準備です。
久重youthは、小学生向けの自由工作や、「里山ストライク」という
手作りのボードゲーム、オリジナルTシャツの販売、ステージ企画などを行う予定です!
2つ目は、小屋づくり。
久重地域には、みんなが集まる公園がないので、
空いた土地を借りて、地域の皆さんが集まる公園づくりを計画中です。
その中で、まずは拠点となる小屋を建てる計画が進んでいます。
未来へのメッセージ
「豊かな里山 次代へつなげ」
目指せ人口1000人維持!
多くの皆さんに、久重youthの活動を応援して頂きたいです!
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SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」などにつながるお話です。
ことし創業58年のクリーニング店、有限会社サカクリーニング代表取締役の坂雅弘さんをお迎えしました。
]]>SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」などにつながるお話です。
ことし創業58年のクリーニング店、
有限会社サカクリーニング代表取締役の坂雅弘さんをお迎えしました。
衣類やリネン類をお店に預けて洗ってもらい、できあがったら受け取りに行く。
いわゆる“まちのクリーニング屋さん”『オーガニックシェアバルーン』を
徳島市内に1店舗、小松島市内に1店舗経営するほか、
ホテル・結婚式場・介護施設などで業務用のクリーニングも請け負う
坂さんのこだわりが、【オーガニッククリーニング】です。
2020年春から導入した、
EM菌(有用微生物群)・天然石けん・天然資材を使用する化学物質に頼らないクリーニングで、
合成洗剤を使用するのと遜色なく衣類をキレイにできるのはもちろん、
EM菌のおかげで臭いを取り除き、排水後も海や川を浄化する作用があるという...!
衣類にも地球環境にもやさしい洗い方なんです。
坂さんのお店では、オーガニッククリーニング導入前は市販の合成洗剤を使用していましたが、
妻を含めたスタッフの皆さんの手荒れが悩みの種だったそうです。
お店では、ワイシャツだけでも1日200〜300枚程度(‼︎)扱っていて、
スタッフの皆さんの手の脂分は服の繊維にどんどん吸い取られ、
作業後は手がカサカサになり、ひどいときはひび割れてしまうこともあると...
働く人たちの労働環境を整えるのもSDGsな取り組みです。
坂さんは“スタッフには内緒で”、こっそりオーガニック洗剤に切り替えてみました。
するとスタッフから
『ねえねえ!2〜3日前から何か手が違うのよ!社長!洗剤変えたでしょ⁉︎』との声が!
(茶目っ気たっぷりにお話ししてくれました。まるで某洗剤のCMの一コマのように(笑))
坂さんもまさかスタッフが気付くほどに変化があるとは思わず、
天然成分の効果の大きさに、一緒になって驚いたそうです(笑)
こうして導入して以降、お客さんからも喜びの声が届くそうで、
特に肌が弱い人や化学物質過敏症の人たちにとっては
なくてはならない存在となっています。
ただ、このオーガニッククリーニングの洗剤は市販されていないため、
いまは坂社長自ら「はかり」とにらめっこして洗剤の調合を行っているんだそう!
決して化学について専門的に学んできたわけではないので
『ちょっと多いか、あ、少ないか?』と作業するのはひと手間かかると笑う坂さんでしたが、
スタッフのため、お客さんのため、環境のためを思って
オーガニッククリーニングについて勉強し、手をかけておられるのだと思うと、
本当に頭が下がりますし、こういうお店を選びたいと思いました。
そんな坂さんの考える未来へのメッセージは
SDGsは近江商人の三方良し!や四方良し!だ!
オーガニッククリーニングはSDGsど真ん中な取り組みですが、
坂さんは当初まったく気付いていませんでした。
でも、SDGsを知り考えると、いま求められているものは、
結局、売り手良し、買い手良し、世間良し、将来良しという日本古来からの経営であり、
そうでなくては会社は続いていかないということだと再認識したそうです。
会社の経営理念【キレイを通じて人と環境をはぐくむ】べく、
洗えば洗うほど、人も衣類も環境も未来もピカピカにしていくお店。
いままさに衣替えのシーズンです。
あなたのお気に入りの洋服を預けてみるのはいかがでしょうか?
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SDGsの「目標8:生きがいも経済成長も」
に繋がるお話です。
FM香川からのゲストは、高松市沖に浮かぶ男木島から、NPO法人 男木島生活研究所 代表の福井大和(ふくいやまと)さんをご紹介します。
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SDGsの「目標8:生きがいも経済成長も」
に繋がるお話です。
FM香川からのゲストは、高松市沖に浮かぶ男木島から、NPO法人 男木島生活研究所 代表の福井大和(ふくいやまと)さんをご紹介します。
男木島出身の福井さんは、島の中学から高松の高校に通い、県外で暮らして18年後の2014年に家族とともに大阪からUターンしてきました。
島を出る頃の人口は約300人。里帰りした際に 船がへっていく、家がなくなっていることになんとなくさびしい気持ちを感じていたそうです。
<2010年からはじまった 瀬戸内国際芸術祭がきっかけ>
WEB製作の仕事をしていた福井さんに、2013年、男木としても瀬戸芸を盛り上げたいという話が地域からもちかけられました。
「たまには地域の為にボランティアを」・・・と臨んだ福井さんですが、2011年に、男木島では学校に通っているこどもたちがいなくなり小・中学校は休校、島の人口は200人を切ったという現実を知り「何とかしなくては」という思いに駆られ、Uターンを考え始めたそうです。
特に、瀬戸芸を通してアーティストや島の歴史に触れた当時小4の娘さんから「島で暮らしてもいい」と、逆に背中を押されました。ただ、子供の一言に全てを負わせるのではなく、親としても福井さん夫婦二人で話し合い、この島の状況を考えて、きちんと自分たちができることをしようと決めました。男木の小中学校の再開をめざして、教育委員会などに運動をはじめたのが大きな転換期だったようです。
ただ思ったよりも現実は重く、「島をの生活を継続したいという強い気持ちだけで突破した気がします」と振り返る福井さん。
NPO立ち上げのきっかけは、2014年に小中学校が再開し子育てできるようになったものの、 持続的な取り組みや自治体としての移住定住のプログラムがなかったため、自分たちでやろう!と学校の維持継続のために動き出しました。
すると今度は、小中学校が再開したときに、多くのメディアに取り上げられたことによりアーカイブとして残った資料でを見た人たちから思いがけず多くの反響がありました。相談は年間20〜30件。実際に移住した方たちは年に2〜3世帯。この10年で90人以上の方が IターンUターンしていますし、島で生まれたこどもたちもいます。現在も50人以上が暮らしているんですよ。」というからその成果たるや驚きです。
一方、若者の移住・定住を促進するためには「仕事」の確保も重要なポイントです。
香川県や瀬戸内全体、漁獲が減ってきているので、漁師町だった男木島も昔のように漁師で身を立てることも難しくなり、時代に即した新しい産業が必要になると、最初から考えていたという福井さん。
「人の環境、自然の環境、海の環境も変わってきました。自然は強力で、人間は暮らしながら自然の恵みをいただいています。気軽に口にしていたものが今はもう食べられなくなったり・・・。田舎の原風景は、人が頑張って作ってくれたんだなぁと感じます。だからこそ、時代とともに変化していくものに関して我々も変化していかなくちゃいけない。方向性を変えて、移住定住につながるような、そして関係人口に目を向けて新しい特産品をつくろう!と取り組んでいるところです。」
スタジオにお持ちいただいたのは、男木島のおみやげ品。カプセルに入ったガチャガチャタイプになっているんですね。貝殻や、シーグラス、間伐材、島の写真を豆本など色々入って、どれもオシャレでかわいい!!玉手箱の様な感覚で一つ一つじっくり手にしたくなる愛しさです。
「島在住のイラストレーターの方が男木島の事を知ってもらうために描いたものや、六次産業の発展的なものとしてグラノーラもあります。島で採れるキンカンやショウガを島で加工したものを移住した女性が作っています。この夏から始めた宿泊施設でもグラノーラを使用していて、女性や子供連れにもターゲットを広げた新しいおみやげとして挑戦しています。」 (男木島とつながる)これらのおみやげは、将来的に東京で販売して島外から魅力を発信しようとしています。
「過疎の問題や移住のキーワードが増えている今、いろんな地域それぞれ特色をよく知って自分たちの強みを掘り下げれば活動はやりやすくなるとおもいます。
例えば、男木島では資源がないことを逆手にとって教育・文化を強く出す。資源のある場所は自分たちの魅力を因数分解して発信して、一つの取り組みとして知ってもらえればその地域その場所で取り組みしやすくなるし、活動はきっと広がっていくでしょう」
「今年に入って関係人口を増やそう、島間の交流を増やそうというプロジェクトも動いていて、瀬戸内全体を考えたときに他の島をみることで、自分たちの島の課題がわかりやすいのではないかということです。それと、単純に、こどもたちに目の前の海にはいろんな面白い環境があるんだよ、と知ってほしいんです。」
そんな福井さんからの未来へのメッセージは・・・「次世代へ引き継ぐこと」
「自分を含めて、次の世代のこどもたちがしっかりと暮らせる場所を用意していく必要があるとおもっています。資源がない中でも、いい働き方・暮らし方をいろんな人が集まって多様的に考える。そして新しいイノベーションをおこして持続可能な男木島になるような基盤になればいいですね」
継続は大事だけれども、どこかで手放す、どのタイミングで次の世代につなげていくのかも大事、とも福井さんは仰ってました。
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SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに繋がるお話です。
一般社団法人 愛媛県摂食障害支援機構代表理事、マゼンタリボン運動代表
鈴木こころ さんをお迎えしました。
体重増加が恐怖で食べられない拒食症や、必要以上に食べてしまう過食症などの「摂食障害」。思春期から20〜30代に多いと言われていますが、最近は小学生で発症したり、長期化し40〜50代で症状がある方もいたり、年齢層の幅が広がっているといわれています。国内では実際に21万人ほどが罹患しているという発表もあるそうです。
この摂食障害をみんなで知っていこうという活動「マゼンタリボン運動」を、鈴木さんが2018年6月に愛媛県松山市で立ち上げ、現在全国へ広がっています。
「病気の1つですが医療分野で治療法が確立されておらず、特効薬もありません。回復に必要なのは、周りの環境というものがとても大事になる疾患です」
鈴木さんはこの日も「マゼンタリボン」をつけてお越しくださいました。鮮やかで元気をもらえそうなカラー。性別年代問わず身に着けられるようにデザインされています。
「スーツにも合うように試行錯誤してデザインしました。姉妹法人が運営する就労支援施設に通うメンバーが刺繍糸で手編みし、1つ3時間ほどかけて制作しています。色は、20年ほど前自助グループを作って活動していた際、仲間の持ち物になぜかピンク率が高く(笑)、ずっとピンク系にしようと決めていました」
ドイツの作家ゲーテの著書「色彩論」でマゼンタ色が「見えざる色」と評されていることから、この色に決めたそうです。
「摂食障害は見える症状『食べられる、食べられない』というところに目が行きがちですが、その本質は『生きづらさ、不安』など見えないところにある。見えないところに目を向けてほしいという思いをこめました」
「マゼンタリボン運動」の具体的な内容は
1:「子ども世代にアプローチする5か年計画」〜小中高校へ摂食障害を分かりやすく伝えるリーフレット配布やポスターの校内掲示を通じて、子どもや子どもをとりまく先生、保護者世代に、摂食障害のことを知ってもらう活動。今年も夏前、愛媛県下20の市町と愛媛県の教育委員会を訪問しました。
2:「はっちゃんプロジェクト」〜愛媛県内の地域のみなさんに摂食障害を知ってもらう活動。
3:「次世代に摂食障害の影響を残さないプロジェクト」〜県内の産婦人科にリーフレットやポスターを配布し啓発する取り組み。
4:「マゼンタリボン運動発祥の地」として、全国各地で活動する支部やサポーターの方々のバックアップや、マゼンタリボングッズの発送。
など幅広い活動となっています。
鈴木さんが「マゼンタリボン運動」を始めたきっかけは、ご自身の10代から20代にかけての拒食症、過食症、引きこもりの経験からだそうです。
「当時は摂食障害の情報が少なく、一人で悩んでいるだけでなく仲間と話してみたい、分かってくれる人がほしい、回復への道筋を知りたいと思って20年前に自助グループを始めました。すると仲間から、『毎日仲間に会えるところや就職の訓練もできるところがあれば』という話が出て、働いてお金を貯めて就労支援施設『オフィスパートナー湊町ブランチ』を立ち上げました。ここでマゼンタリボンも作っています」
その他、施設に通えない方のためにカウンセリングも行い、摂食障害当事者の助けになることを求めてきた鈴木さんですが、活動する中で
「当事者1人1人の回復に向けて進むにあたり必要なことや困ったことに向き合うことは、自助グループや施設、病院ではカバーしきれず、家族や友達、同僚と過ごす『日常生活の部分』で支えないと意味がないと思ったんです。社会の中で摂食障害のことを知ってくれる人たちを増やしていくことが本当の意味で当事者の支えになると思って、『マゼンタリボン運動』を始めました」
鈴木さんみなさんの活動によって、島や山間部の方から相談があったり、学校の先生から「実は給食を食べなくなった子がいて」と相談が寄せられたりするようになったそうです。このことで、「当事者はもちろんのこと、周りの家族や先生も困っていることに気づけた」と話してくださいました。また、北海道や青森など摂食障害を専門に診る病院がない地域からも運動に参加したいという申し込みがあるということです。
最近の大きな活動は、「マゼンタリボン運動の指針になっている動画の作成」です。
「これは一番皆さんに見てほしいものです。摂食障害=病気と言ったら、病院に行けば治るし、みんな病院に行っているだろうと思われがちなのですが、実は病院に行っている人の方が少ない、という事実を知ってもらいたいという動画になっています。そして、当事者がどういうことで困っているか、どういう支援が必要なのか、どういう人たちにどのような声掛けをしてほしいのかヒントになる内容になっています。見る人の立場により自由に感じていただけるものになっており、まずはご自身の知識を広げる目的から、できることから摂食障害を知ってもらえるように、無理強いするようなものにならないように制作時には気をつけました。もし、こういうことについて知りたいというお気持ちで見ていただいたなら、何かしらのヒントに出会える動画になっています」
鈴木さんの未来に向けたメッセージは、
「あと2年で愛媛県で行っている『子ども世代にアプローチする5か年計画』が終わり、愛媛県の中でおじちゃんおばちゃんたちが摂食障害について知ってくださり、認知度も高まると思います。愛媛県が、摂食障害理解の先進地と言われるようにしていきたいと思っています。そして、私たちのように活動したいと思う方がでてきたら、摂食障害の啓発運動を託していけたらいいなと思っています。
私個人としてはこれまで、活動の中で『当事者だから』と軽く扱われたり、『当事者のくせに生意気だ』と言われたりもしました。当事者が活動することに今でもハードルや壁があるので、当事者が活動しやすい環境になるように願い、活動をしていきたいと思っています」
経験者当事者であるからこそ見えざるところに目が届き、今の活動となり、全国へ賛同、応援の輪が広がっていったのだと感じます。誰もが暮らしやすい社会に向けて、鈴木さんの想いがさらにたくさんの方へ届きますように。
]]>今回はSDGsの目標
14「海の豊かさを守ろう」
15「陸の豊かさも守ろう」などに繋がるお話です。
高知県四万十市・足摺エリアのSDGsに関連する体験型プログラム
「はた旅」について一般社団法人 幡多広域観光協議会 東 泰照さんにお話を伺いました。
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14「海の豊かさを守ろう」
15「陸の豊かさも守ろう」などに繋がるお話です。
高知県四万十市・足摺エリアのSDGsに関連する体験型プログラム
「はた旅」について一般社団法人 幡多広域観光協議会 東 泰照さんにお話を伺いました。
幡多広域観光協議会では、市町村や観光関係事業者と連携し、
着地型旅行商品の企画・造成・販売を行う事が事業の主で、
一般旅行や教育旅行、国際観光まで手掛けており、
旅行会社などからのオーダーに対し、手配から精算業務まで
ワンストップ窓口として、ランドオペレーター的な役割も担っています。
教育旅行においては、2020年度から導入される新しい学習指導要領より
SDGsを授業で教える学校が増えていくことが予想されたことから、
教育旅行「観光×SDGs」の取り組みがスタートしました。
この取り組みを通して「地域の自然環境・生態系の保全と次世代への継承」
「観光による地域消費拡大」「体験者の持続可能な未来をつくるための行動」
に繋げることを目指しています。
そのために、
●幡多地域の山・川・海へと続く水の循環や、
自然と人との共生を伝えるものであること。
●SDGsの目標14、15の達成に寄与するものであること。
●単に既存の体験プログラムにSDGsの目標番号を割り振るのではなく、
「学び」や「遊び」+「行動につながる」ものであること。
を、商品造成の基本的な考え方として設定しました。
幡多地域での体験を一過性のもので終わらせないため、
はた旅オリジナルSDGs体験プログラム専用教材
「自分で作る未来のノート」もご用意されています。
事前学習から当日の体験、さらに学校へ帰ってからの事後学習に活用できます。
未来へのメッセージ
ゴールは1つではない
SDGsの最後のsは、ゴールは1つではないという意味で、
絶対にこれは正解!という道しるべはないと語る東さん。
幡多地域で感じたこと、どんな些細な事でも
一人ひとりが日常の行動に移す勇気が持続可能な日本になる事への
近道だと思います。
詳しい内容は、HPをご覧ください↓
]]>SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」、
目標15「陸の豊かさも守ろう」などにつながるお話です。
徳島県で鶏卵の卸業をされている“たまご屋さん”
株式会社小林ゴールドエッグの代表取締役・小林真作さんをお迎えしました。
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SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」、
目標15「陸の豊かさも守ろう」などにつながるお話です。
徳島県で鶏卵の卸業をされている“たまご屋さん”
株式会社小林ゴールドエッグの代表取締役・小林真作さんをお迎えしました。
小林ゴールドエッグの特徴は、様々な料理『専用』の卵を開発しているところです。
例えば、「たまごかけごはん専用」、「めだまやき専用」、「ピカタ・天ぷら専用」の卵など!
「めだまやき専用」の卵は、焼きあがったときに黄身が立体的にぷっくり盛り上がり、蒸し焼きにしたときに火の通りが均一で、なめらかな食感に仕上がるんだそう!若鶏が産む最初の一ヵ月の卵だけを選んで販売しています。
料理ごとに適した卵を生み出し続けて、いまや83種類!になるというところからも、小林さんがいかに卵にこだわっているかが伝わったのではないでしょうか?
そんな小林さんが開発したSDGsな卵が「あわそだち」です。
この卵には、徳島を代表する食材である、すだち、鳴門金時、なるとわかめが飼料として与えられているのですが、その食材は、本来廃棄されるような外皮や食感の悪い端っこの部分なんです。
人間が食べるには汚れていたり、苦かったり、固すぎたりするものも、飼料にするのであれば、コストはぐんと抑えられます。
水分を含んでいる状態で粉末にする工程は手間がかかるそうですが、年間で1000トンほど廃棄されるというすだちの外皮などを飼料にするのはとてもSDGsな取り組みですよね。
味も、濃厚な卵に特徴的な香りの癖が少なく、香りがいいだししょうゆなどとも相性抜群なんだそうです。
そんな小林さんが考える「未来へのメッセージ」は
アップサイクル
「もったいない」と思って活用するものは、本当はもっといいものを使いたいけどしょうがなく使っているイメージが強いものですが、余っているものを使ってもっといいものを生み出すという考え方です。
小林ゴールドエッグはこの考え方で、殻に斑点ができている卵を「かいじゅうのたまご」として売り出しました。見た目が汚いという理由だけで廃棄されてきた卵を、「斑点がかっこいい卵」にアップサイクルしたのです。子どもの食育にも使われているそうで、これまでは商品にはできなかった卵に、いまやファンがいるそうです。様々な取り組みに役立つ考え方ですね。
収録で小林さんは、『卵に関しては隅から隅まで知っていたい』という思いで得た、卵に関する豊富な知識も披露してくださいました。
小林ゴールドエッグのHPにつづられた卵にまつわる情報は、栄養や安心安全に関することはもちろん、「絶品目玉焼きの焼き方」、「漫画に登場する卵」、「偉人と卵」などなど幅広いんです。
放送では「日本ではまだ知られていない、ゆで卵のちょっと変わった食べ方」、「映画ロッキーの生卵コップ飲みは日本と外国でとらえ方が違う?」について教えてもらいましたが、まったく知らなかった情報に驚くばかりでした。
みなさんも、生活においてとっても身近な食材なのに、詳しくは知らなかった卵の世界を、たまごソムリエ(マニア)小林さんの日記でのぞいてみてください。
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Brillante!For SDGs FM香川からのゲストは、株式会社ゲンナイ代表取締役・黒川慎一朗さんをご紹介します。
25歳になったばかりという黒川さん。会社の立ち上げは、大学4年生の7月のこと。その頃、通っていた大阪の大学がオンライン授業となり地元である津田町に帰ってきました。大学では建築、都市計画やまちづくりを学んでいたこともあり、実践する側として地域の中で何か活かせないかと、空家を活用して民泊を始めたのだそうです。
そして今年の5月には図書館と宿泊施設が融合した「うみの図書館」をオープン。
砂浜まで歩いて30秒という立地の「うみの図書館」は、さぬき市津田の松原、西側の海岸1キロの通りにある築60年の古民家を活用しています。置いている本にはこだわりがあり、海にまつわる本(海辺が舞台、海洋生物、海の生き物絵本等々)と、地域内外から寄贈された本、各地から「流れ着いた本」を扱うコンセプトなのだそうです。
津田はもともと港町で、いろんな人が流れ着く場所でもあり、流れ着いた物や人と、地域の子供たちが出会う場所が作れたらいいなぁ、と。海辺で読書してほしいという想いもありました。これまで図書館のなかった津田町に図書館ができ、毎週のように通う方や、親子で絵本選びをする方、地域の方々も利用していただいてるので、本を求める方がいることもうれしいですね、と黒川さん。
500人を超える利用者を数え、いいスタートになっているようですが、驚くべきはオープン前のこと!
図書館の整備は、全国から集まった人たち。この町を知ってもらうことや、図書館に愛着をもってもらうことを意識したということですが・・・図書館づくりに携われる事自体が貴重な経験ですし、みなさん楽しんでお手伝いをしてくださったとのこと。プロじゃないアマチュアだからこそ、参加しやすかったのかもしれないですね、と笑って振り返る黒川さん。地域の方や、最近移住してきた方々に助けてもらったり・・・そう!うみの図書館の館長さんは群馬から移住してきたとか!黒川さんがお話して下さる方は魅力的な方ばかりで、流れ着いて津田にやってきたお話の楽しいこと。まちの雰囲気がそのまま伝わってくるかのようです。
「たった1キロの通りだからこそ、日常的に出会う機会が多いからちょっとした声かけや、挨拶がてら会話が生まれて、それがつながりになっているんでしょうね」
「いいまち」について考えてみる。「いいまち」とは、なんだろう。人、経済、観光・・?
都市計画、建築を学んでいた黒川さんは、文化的施設の重要性を感じたそうです。
(瀬戸内のおだやかな海を見ながら本を読む)そんな暮らしが、日常の中に組み込まれている町は、精神的にも豊かで「いいまち」と呼べるのではないかと・・・
春に図書館、ピザ屋がオープンして、今後 BAR、スパイスカレー、コーヒーショップ、来年には炉端焼きと続々と新しいお店がはじまります。津田の町が、これから何か挑戦する人を後押ししている町になっています。「少しずつ町が変わっていくようすを見に来てほしい」です。
そんな黒川さんからのメッセージは
「現代版の港町」を作る
海、港町は、いろんなところにつながっていろんな人が出会う場所。夢に近いけど、津田から船が出て小豆島へ行き来するとか、瀬戸内を巡れるようにしたい。 そして、津田の通りで楽しんでもらう!現代版の港町をめざしているので、そのできる過程をみたり、何かに参加したり、地域の暮らしをのぞきにきてほしいと思います。
まさしくSDGsの目標11「住み続けられる街づくり」につながるお話をしてくれた黒川さん。自分たちにとっての「いいまち」は、何なのか。住んでいる場所や、人の暮らし、想い、どうありたいか。「いいまちを考える」ことの大切さを教えてもらいました。
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SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、
目標8「働きがいも経済成長も」などに繋がるお話です。
特定非営利活動法人 ワークライフ・コラボ 代表理事 堀田 真奈 さんをお迎えしました。
SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、
目標8「働きがいも経済成長も」などに繋がるお話です。
特定非営利活動法人 ワークライフ・コラボ 代表理事 堀田 真奈 さんをお迎えしました。
堀田さんは、キャリアコンサルタント、両立支援コーディネーターのほか、愛媛県雇用対策会議委員、愛媛県男女共同参画会議委員、松山市SDGS推進協議会幹事など、愛媛県を中心に幅広く活躍しています。堀田さんが代表理事を務める「ワークライフ・コラボ」は、「ワークライフバランス」を地域の課題と捉え、
これら3つを柱として活動しています。
「ワークライフバランス」とは?堀田さんに聴きました。
「『仕事とくらしの両立、調和』また『働き方改革』も同じような意味合いになっていますが、私たちは『仕事も暮らしも楽しもう!』と言っています。仕事は大切ですが、24時間365日、自分の人生を大切にすることが当たり前です。仕事に偏ってしまって家族との時間が十分とれない、親の介護があるなど、仕事以外の事とどう関わっていくかで悩んでいる方も多くて。時間の使い方だけでなく、それぞれをどう大事にし、どれを優先していくか、『自分の自律』がテーマになるかと思います」
活動の1つ「ワークライフバランスの推進、働き方改革の推進」では行政との連携も多く、 松山市、ソフトウェア開発会社サイボウズ、ワークライフ・コラボの三者で官民連携プロジェクト「まつやま働き方改革推進会議」を立ち上げ、人手不足、柔軟な働き方、業務効率化といった課題を解決し、生き生きと幸せに働き続けられる地域社会を目指して活動しました。
「働き方改革のロールモデルの企業を作ったり、『風土を変えたい、若い人が定着する会社にしたい』など目的を持った企業に伴走する形で、課題解決型でご一緒しました。『女性活躍』の側面で、女性が働き続けられる環境づくりに関わることも多かったです」
「イクボス(=部下の仕事と育児を応援し、自らもそれを実践している管理職)」の普及にも大きく関わっています。
「次世代育成事業」では、行政・大学・企業・NPOが連携しての「地域で子育て」を具体化した学童保育を行っています。長期休暇時期の「休日子どもカレッジ」は、保護者の「仕事と子育ての両立」。子ども達の成長やコミュニケーションの場作り。地域の方や企業、学生と触れ合うことで地域を感じてもらい「まちづくりの視点」へ。といった目的で、日替わりで企業、専門家、学生のお話会や体験活動などを行う「社会教育プログラム」が企画されています。今年の夏休みの「休日子どもカレッジ」は、募集開始から1分で定員を大幅オーバーしたそうです。
「子どもたちにはもちろん、大人にとってもいいんです。企業の方は、職業を理解してもらうだけでなく、自社のサービス・商品がなぜこの地域に必要とされているか体験型で学べるよう工夫してくださいます。学生さんは走り方や演劇を。地域の方は俳句を教えてくださいます。それぞれの得意とすることが社会とどう繋がっているかを再認識できるなど、双方にいいプログラムなんです。」
堀田さんがこの活動を始めたきっかけは?
「自分のモヤモヤ、悩みからでした。結婚、出産し家族ができると、時間の制約ができました。仕事でも成長したいし、子供の成長にも関わりたい。それが贅沢と思われるのはどうなの?と。かつ『女性だから子育てをしなければならない』という固定概念も払拭したいと思いました。残業だけが仕事の成果ではないので、仕事の生産性を高めるにはどうしたらいいか。働きがい、また、ジェンダーの側面も。そういう負を払拭していくためには何か発信していく必要性があると感じてNPOを立ち上げました」
2009年の設立から15年目。これまでを振り返っていただきました。
「当初はワークライフバランスという言葉が浸透しておらず、子育て中の女性個人の問題と捉えられがちでした。女性の権利主張の団体と解釈されたこともありましたが、当たり前を追求していき、学校教育や行政、企業の取り組みによって、より良くなってきたと実感しています。ワークライフバランスが、老若男女問わずみんなにとって『仕事と仕事以外の兼ね合いをどうするか』という認識になってきました。また、働きやすさの追求だけでなく、働きがい、自己成長の側面の大切さも理解されてきたと実感しています。」
「まだまだ気が付いていないポイントもあると思うんです。女性活躍は決して子育て中の女性の話だけではないですし、男性もより良く働けることは重要ですし、男性も子育てや介護を担う時代です。シニアといわれる世代が60、70を過ぎても働きがいを感じて働きたいということもあります。人それぞれ悩みややりたいことが違うので、そういう声を拾えて、誰もが諦めずに自分の人生を考えられるようになったらいいなと思います。」
堀田さんの未来に向けたメッセージは、
「働くことも暮らしのことも諦めずにジブンゴトで考えられる人や企業を増やしたい」
「私の仕事の軸です。こうだから仕方ない、女性だから仕方ない、会社が言うから仕方ないではなくて、じゃあどうすればお互い良いかと考えられる人に私自身もなりたいし、そういう子どもたち、人たちが増えてくれるようにまずは目の前のことを頑張りたいと思います。私自身、現在進行形で思春期の我が子との対話や介護が必要な親との対話にまあまあもやもやしていますが(笑)、噛みしめながら頑張っていきたいと思います」
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SDGsの目標11「住みつづけられるまちづくりを」
目標16「平和と公正をすべての人に」
などに繋がるお話です。
カナダ在住のよさこいアンバサダー田中恵美子さんをご紹介しました。
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SDGsの目標11「住みつづけられるまちづくりを」
目標16「平和と公正をすべての人に」などに繋がるお話です。
カナダ在住のよさこいアンバサダー田中恵美子さんをご紹介しました。
田中さんは名古屋出身で、現在は日本語学校と英会話スクールを営みながら、
高知県よさこいアンバサダー、高知県観光特使、いの町観光大使として、
高知県やいの町のすばらしさを世界に発信しています。
2006年によさこいと出会い、エネルギッシュで見ている人々を
元気にするよさこい鳴子踊りに魅了され、
「この素晴らしい日本の文化を広めたい!」と思い、
活動をスタートさせました。
よさこいは鳴子1つ握れば、言葉や習慣、文化、
育ってきた背景など、あらゆる壁を乗り越えて1つになれる。
田中さんが海外で生活を始めた際にも、よさこいに助けられたそうです。
今も、世界で勃発している様々な問題(戦争、経済の不安、病気など)
大変な思いをしている人々が、よさこいを見て1秒でも
笑顔や楽しいという幸せな気持ちになってくれたら。
そして、よさこいを通じて日本、高知県に興味を持ってもらって
訪れてもらえたらと語る田中さん。
田中さんからの未来へのメッセージ
「恩返し」
今がとても幸せだと語る田中さん。
人生を豊かにしてくれたよさこいや、それにかかわる皆さんに、
恩返し、御礼ができるようにこれからも活動を続けていきたいと
お話くださいました。
今年8月に開催される 第70回よさこい祭り
もちろん!田中さんも帰国し参加されます。
見かけた際にはぜひ!応援よろしくお願いします!
田中恵美子さんの活動について
詳しく掲載されていますので、
ぜひご覧ください↓↓↓
]]>SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに繋がるお話です。
徳島県内で様々な福祉事業に取り組む、株式会社TABIJI代表取締役の榎本峰子さんをお迎えしました。
]]>SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」などに繋がるお話です。
徳島県内で様々な福祉事業に取り組む、株式会社TABIJI代表取締役の榎本峰子さんをお迎えしました。
榎本さんは、福祉の現場で長年働いた後、
就労継続支援B型事業所「ゆいたび」、障がい者・要介護者向けの民宿「旅の途中」、
旅行に同行支援する「徳島ユニバーサルツーリズム」などを立ち上げました。
福祉制度の中だけでは支援に限界があり、多くの障がい者・高齢者が諦めてしまっていた活動こそ、
もっと自由な場所で手助けしたいという思いで取り組んでます。
SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」につながる活動ですね。
榎本さんのような活動は全国に広がりを見せていますが、まだまだ少ないのが現状です。
例えば、旅行に同行して支援する活動は、現在四国では、徳島県と高知県にしか団体がないそうです。
榎本さんは、「四国にはお遍路さんという文化がある。四国を巡りたいという人を各県の支援団体が地元でサポートし、
県境でバトンタッチするという流れが生まれれば、観光につなげていけるのでは」と話してくれました。
しかし、福祉の考え方は人それぞれ違います。
医療と違って正解がないため、従事者も障がい者もその家族も求めていることはバラバラということは
よくあることなんだそうです。
榎本さん自身も「活動して20年経っても知らないことばかりでまだまだひよっこ」と話していて、
パターン化できない福祉事業の難しさを知りました。
でも、榎本さんは「選択肢」を増やすことでバランスを取ることを考えています。
障がい者が楽しくてもサポートする側が辛ければ持続的な活動はできません。
誰も歯を食いしばることがないように、
本人も関わる人も自分らしく向き合えるような選択ができるようになれば、
福祉は大きく変わるでしょう。
そのためには、障がい者に関わる人だけでなく、みんなの意識を変えることが必要です。
そこで、榎本さんの考える「未来へのメッセージ」は
誰もが「当事者」意識を持つ
榎本さんの母親は、「なぜ自分の娘が福祉の世界で働かなければならないのか」という思いがあったそうです。
しかし、3年前に失明し、「当事者」となって初めて、
娘・榎本さんの活動の意味を知りました。
もちろん「当事者」にならないとわからないことはたくさんあるけれど、
人々の心がバリアフリーになれば、世の中は変わっていく。
榎本さんは「昨日と変わらない今日であるために」働き続けます。
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Brillante!for SDGs FM香川からのゲストは、多度津高校3年生の牧野光葵(まきのみつき)さんをご紹介します。牧野さんは海洋生産科の食品科学コースに所属し、食品の加工法について学んでいます。
―2018年がハマチ養殖90周年にあたり、先輩方がハマチの加工食品の研究に取り組みはじめたのがきっかけです。試行錯誤を繰り替えして、オーブンで焼いてから高温高圧処理をすることで独特の噛み心地になりました。製造工程では、尖った骨の部分を丁寧にハサミで切り取る細心の注意を払います。これは、真空にした時に尖った部分がパウチに穴をあけてしまうからなんです。
その手塩にかけて作った商品が目の前にドーン!存在感のある、まさしく骨ですね!そして美味しそうな焼き色がついています。
見るからにしっかりした背骨なのでお箸だけでほぐれるのか少し心配でしたが、、、ゴツッするものの、切り取れるほどやわらかくなっています。ほおばると、しょうゆのあまじょっぱさが拡がります。おいしい〜。弾力のある噛みごたえが骨!?骨を丸ごと食べられるなんて感動です。骨のあるヤツ!のネーミングもぴったりですね。
―美味しいと言ってもらえてうれしいです。タンパク質とカルシウムなどのミネラルの供給源になりますし、魚の油にはDHA・EPAも豊富に含まれているので栄養価も高いといえます。2019年に開発されてから、製法、味を変えていない完成度の高さ。この年に高校生のエコ活動の取り組みを表彰する「イオン エコワングランプリ」で環境大臣賞を受賞しています。お客さんの反応もよく、海外のジャーナリストが試食をして「おいしい」と次なるハーブ味の提案もいただきました。
そんな牧野さんから未来に向けたメッセージは・・・
(骨のあるヤツ!多高のハマちゃん)は大量の廃棄物を大量の食糧資源へと変える素晴らしい商品です。実は今、東かがわ市でこの(ハマちゃん)を商品化し生産することを検討されているそうです。私たちの研究開発で、ハマチの中落ちが食材となりSDGsに貢献できればこんなにうれしいことはありません。東かがわ市の取り組みも楽しみです。これからも生物資源の有効活用と付加価値向上の研究に取り組んでいきたいとおもいます。
この画期的方法で、他の魚の取り組みも実現されているとのこと。
今まで捨てられていた中落ちに注目して、誰もが美味しく食べられる新しい商品になる。
私たち香川県民にとって一番身近なお魚で、というのがうれしいですね。
多度津高校に入ってよかった!と学べる喜びが笑顔にあふれる牧野さん。身近な海、食材、そこにある課題に向き合い、地域とのつながりでさらに発展する取り組み。目を輝かせて語ってくれた牧野さんでした。
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SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」などに繋がるお話です。
認定NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)理事長、
地雷処理専門家 高山 良二さんをお迎えしました。
]]>SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」などに繋がるお話です。
認定NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)理事長、
地雷処理専門家 高山 良二さんをお迎えしました。
高山さんは愛媛県北宇和郡三間町生まれ。現在は、カンボジアで政府機関と協力して地雷・不発弾の処理活動のほか、井戸の掘削、道路などインフラ整備、日本企業を誘致して現地での雇用創出、また、学校の設立、地場産業の発展指導など、カンボジアの復興支援活動を行い、日本とカンボジアを行き来されています。
「目的は、人類の最大目標である『戦争をしない』という平和構築です。戦争さえしなければ、なんとか幸せになる方法を人は考えていけるんです。」
高山さんは穏やかに語ってくださいました。
カンボジアは、東南アジアのベトナム、タイ、ラオスに囲まれた国。メコン川、世界遺産アンコールワットなどに魅了され、世界中から観光客が訪れます。かつてフランスの植民地だったカンボジアは、独立後、ベトナム戦争の影響を受けて1970年代〜90年代に激しい内戦が続きました。その時の地雷が400万個〜600万個、不発弾は240万個以上あるといわれていて、これまで被害者は6万人以上にのぼると言われています。そんなカンボジアと高山さんとの出会いは、今から約30年前。高山さんが陸上自衛官として勤務中の1992年〜93年、日本で初めての国連平和維持活動(PKO)で自衛隊や警察などがカンボジアに派遣され、その1人として高山さんも赴任しました。
「内戦が終了したので平和維持活動として派遣されましたが、とんでもない。現場は戦闘状態、戦場でした」
高山さんの当時の任務は、国民が選挙に投票できるようにするための道路や橋の整備で、地雷・不発弾処理に関しては技術はありながらも任務外だったそうです。目の前で起こる地雷・不発弾の事故、犠牲者を目の当たりにして「悔しさ、後ろ髪引かれる思い」で帰国した高山さんは、10年後の2002年、自衛官を定年退官して3日後に再びカンボジアへ渡りました。
「マイナスからのスタートでした。」と、高山さんは振り返ります。
当初は日本のNGO法人の一員として地雷処理活動を行った高山さん。次第に、地域に密着した住民参加型の地雷処理、地域復興の必要性を感じ、2011年「認定NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」を設立しました。最も地雷汚染、貧困が深刻であるバッタンバン州カムリエン郡タサエン村を拠点に、 村人を雇用して仕事を生み出し、日本人の専門家が地雷処理の技術を教え、 彼ら自らが地雷を除去することで被災者の減少や貧困の解消、地域の復興に繋げることに取り組みました。
言葉の壁、考え方の違い、資金問題など、立ち上げも軌道に乗せることもスムーズではなかったといいます。1つ1つ高山さんは乗り越えてこられました。中でも大きな出来事は、やっと軌道に乗り始めたところでの爆発事故。現地住民の地雷探知員7名が亡くなりました。高山さんが現場を離れた翌日の出来事だったそうです。
「私の判断ミスで、大きなとりかえしのつかない事故をしてしまいました。
全て私の責任。私が亡くなるまではそれを背負っていかなければなりません」
事故後高山さんは、これで村人たちは怖がって地雷処理をやめるだろう、住民参加の村の復興はもう無理だと思ったそうですが、アンケートをとるとほぼ全員が続ける意志を示したそうです。
「供養はお線香をあげることだけではない。地域が復興し、最貧困の人たちが少しでもそこから抜け出すために、絶対にしなければなりません。7名が望んでいた村のために」
高山さんの想いは各地に届き、支援の輪も活動も広がっています。地元愛媛では、2020年、県とカンボジア・バッタンバン州とが協力協定を結び、翌21年以降、愛媛県立農業大学校や民間企業などから、トラクター、消防車、救急車、日用品などが寄贈されています。
現在特に力を入れていることは、地雷除去された畑で栽培した「キャッサバ芋」での焼酎「ソラクメール(=カンボジアのお酒という意味)」造り。 品質向上や販売ルート開拓の指導を行っています。貯蔵のための倉庫増築などのために先月末までクラウドファンディングを行い、支援は目標額を大幅に超えました。「マッカランより美味しい」と言う人もいるほどの評判で、今年1月、フランスで開催された国際見本市に出展したほか、パリで今月開催の国際コンペ「KuraMaster」にチャレンジ。世界的にも注目されています。
高山さんの未来に向けたメッセージは、
「我々は、先人の功績でここまできました。今度は私たちが先人になります。後から生まれて来る人たちのために、我々の人生があるんです。『後から生まれてくる人のために』が全ての判断の基準。それを念頭に行動すれば、間違えることはないと思って、生きています。」
「メコンデルタの肥沃な土壌、気候風土、そこに育まれたカンボジアの人々は、とても大らかです。私もそこにひかれたのかな」
と高山さんは優しい笑顔でお話くださいました。
未来の人たちが本当に平和な世界を生きることができるために、私たちは先人として恥ずかしくない行動をとるべきですよね。
]]>目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
などに繋がるお話です。
今日は天然写真家 前田博史さんの個展の会場にお邪魔しました!
(個展は、終了しています)
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目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標15「陸の豊かさも守ろう」などに繋がるお話です。
今日は天然写真家 前田博史さんの個展の会場にお邪魔しました!
(個展は、終了しています)
幼いころから自然に触れながら育った前田さんは、
1986年から自然をテーマに撮影を始めました。
「天然写真家」として活動を始めたきっかけは、
表面的な自然風景ではなく、そこにある波動を表現したいと思ったから。
前田さんの写真からは、自然の気配や色、空気感までもが感じられる
まるで自分が自然の中にいるような感覚になれる作品ばかり。
まさに「真に写し届ける」風景のメッセンジャー。
30年以上、四国の自然に入り活動を続けているわけですが、
自然環境の変化は、かなり感じているそうです。
ニホンジカの食害により荒れてゆく森。
しかし、この現象は動物が悪いのではなく
手を加えた人間に大きな原因があります。
一度手を加えてしまうと、ずっと加え続けていかなければならない。
その責任を人間が果たしていかないといけない。
そのためには、無駄をしない。日ごろから意識する事が大切です。
前田さんからの未来へのメッセージ
ニュートラルな意識
自然のように、上も下も右も左もない
常にニュートラルな意識をもって、
皆が平等な人間社会を形成する事を望みます。
前田博史さんのホームページ
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SDGsの目標11「住み続けられる街づくりを」に繋がるお話です。
徳島市内のパン屋さん『メーアコルン』代表取締役 高松俊輔さんをお迎えしました。
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SDGsの目標11「住み続けられる街づくりを」に繋がるお話です。
徳島市内のパン屋さん『メーアコルン』代表取締役 高松俊輔さんをお迎えしました。
2005年に1号店をオープンさせた『メーアコルン』は、現在、徳島市のシンボル・眉山のふもとで2店舗を経営しています。
広い店内に所狭しと並ぶパンはおよそ200種類もあるそうで、あれもこれもと目移りしてしまい、ついつい買い過ぎちゃったと笑顔でお話するお客さんも多いそうです。
そんなパンが最大の魅力ではあるのですが、特にお子さん連れのお客さんの心を掴む理由の1つが【キッズスペースと遊具が設置されていること】なんです。
子どもは楽しく、大人は少し落ち着いて、おいしいパンを頬張れる...幸福な時間ですよね。
また、テラスでは定期的にマルシェなどのイベントを開催していて、人々が集まりやすい空間づくりがされています。
これらはSDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」につながりますね。
それ以外にも『メーアコルン』では17あるSDGsの目標のうち、7つ(もしかしたらそれ以上!?)に関わる取り組みをしています。
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」では、ことし、地元の高校生とコラボ!!
高校生が育てたいちごを使ったオリジナルパンを開発し、レシピ考案・販売などを実際に体験してもらいました。
他にも、お店にほど近いむつみスタジアムをホームにする四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスのスポンサーとして、チームの開幕戦勝利を願うカツサンドを提供するなど、地元を盛り上げる一端を担います。
こうした取り組みは、高松さんがお店を開かせてもらっている地域に、何か還元できることはないかと思ってのことでした。
SDGsを意識するのではなく、誰かへの思いやりや応援する気持ちを形にすることが2025年までに必要なことなのだと感じました。
高松さんの未来へのメッセージは
子どものお客さんが大人になっても買いに来てくれるパン屋さんであり続ける
『メーアコルン』では、南海トラフ巨大地震に備えて、地域に住む人々にも配れる量の食糧備蓄をしているんだそうです。
SDGsに取り組むお店を利用することもSDGsにつながります。
これからも地域を愛し、地域に愛されるパン屋さんとして、たくさんの人に利用してもらいたいと思います。
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目標11:住み続けられる街づくりを」につながるお話です。
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目標11:住み続けられる街づくりを」につながるお話です。
ピンクとブルーの衣装で笑顔満開のお二人は声もシンクロしています。第一声から明るく元気です。10年前の高松冬の祭りでボランティア活動を通じて知り合い、それぞれの歌の活動から「まんまるポケット」の結成になったそう。イベントの出演、制作に幅が拡がって各々の得意分野を生かしています。
嬉しい事に、今後地元で何か食品に携わる仕事がしたい、という卒業生や、学校の学級新聞で三木町のこんな人がいる、と発信して自分たちの町に誇りをもてるような取り組みをしている子もいたそうです。
お二人が大切にしたい事は「生きる力」を育むこと。世の中にはたくさんの仕事が支え合って今の僕たちがいる、その気づきを子供たちにも体験してもらいたいと龍太郎さんは語ります。
さくらさんからこどもたちへは・・・SDGsってスケールが大きく難しい印象があるかもしれないですが、今まであった身近な問題が見える化されたものだとおもいます。自分たちができること、一つ一つ身近な取り組みから始めてみると少しずつ良くなっていくよ、と伝えたいですね。
そして龍太郎さんからは、まんまるぽけっとの目標としてこれからも香川県から全国へ!香川のうたのおにいさん、おねえさんとして地元の魅力を発信していけるようにがんばります☆
たくさんの地域の人たちの協力で社会が成り立っていることが子供たちに伝わる事業、それこそパートナーシップですね!
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SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」などに繋がるお話です。
アカペラグループINSPiリーダー/株式会社hamo-labo代表取締役 杉田 篤史さんをお迎えしました。
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SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」などに繋がるお話です。
アカペラグループINSPiリーダー/株式会社hamo-labo代表取締役 杉田 篤史さんをお迎えしました。
アカペラグループINSPiは、1997年大阪大学で結成されました。テレビ番組「ハモネプ」への出演がきっかけでメジャーデビューし、THE BOOMの宮沢和史さんや長渕剛さん等多くのミュージシャンとコラボレート作品を生み出しています。2005年からCMソング「この木なんの木」を担当し、その他「NHKみんなのうた」や、ライブ、YouTube等などでも活躍中。
FM愛媛では「Fine」(月曜〜金曜8:20〜10:54)のジングルを歌っていただいています。
去年12月にはニューアルバム「星雲」がリリースされました。
杉田さんにはもう1つ、「株式会社hamo-labo代表取締役」という顔があります。
「デビューして22年目、これまでは自分たちのハモりのパフォーマンスでハーモニーの魅力を伝えてきましたが、ハモりの魅力や良さは、自分が実際ハモってみないと分からない部分があります。そして、人とハモるには『相手の声をしっかり聴く』とか、『相手に届くように自分の声を伝える』とか、コミュニケーションのヒントがあるんです。アカペラでハーモニー体験を通してチーム作りを学ぶという趣旨で、学校教育や企業研修などで『ハモニケーション®ワークショップ』を行っています」
杉田さんがハーモニー(調和)×コミュニケーション = 「ハモニケーション®」を生み出してから、その効果や学術的な根拠を検証したいと、京都大学研究者の友人にハモニケーション®の研究にぴったりな先生はいないか相談し、愛媛大学社会共創学部の羽鳥剛史准教授と出会いました。愛媛と縁ができ、早速大学と研究を進めていこうとしていた矢先の2018年7月、西日本豪雨が発生。甚大な被害に見舞われた地域の一つ、西予市野村町は羽鳥先生がよく通われている町ということから、子どもたちの心のケアができたらと、杉田さんも野村へ通うようになりました。ワークショップ「みんなでつくろう!のむらのうた」を開催し、子どもたちと一緒に作った曲が、
子どもたちから聞いた水害前の楽しかった野村の生活や景色、応援くださるみなさんへのありがとうの気持ちや頑張りたいという気持ちがこめられています。
そして2020年、新型コロナウイルス感染拡大で元気がなくなっている全国のみなさんへ感謝の気持ちをこめて、今度は「西予からエールを届けたい」と、オンラインで野村小学校の子どもたちとやりとりし制作した曲が
さらに、子どもたちの歌に勇気づけられ復興に迎えた大人たちが主体となって制作した、相撲や酒文化など地元の魅力が詰まった復興ソング
「野村人煦(のむらじんく)〜立ち合い・サシアイ・支え合い〜」。
合計3曲、野村のみなさんと作りました。
「子どもたちは『この歌を通して町を元気にしたい。だから歌い継いでいきたいし、後輩たちにも教えていきたい』 と言ってくれます。そして野村のみなさんはなんて素敵な人たちなんだろうと。町が好きだからこそ、自分たちが頑張って自立してやっていくという気持ちがあって。朗らかで楽しい奥にものすごい熱さがあって。みなさんと触れあっていると僕にも生きる力が湧いてくるんです。」
野村に住みたいと思った杉田さんは去年8月、野村町内に居を構え、神奈川県逗子市との2拠点生活をスタートさせました。
「INSPiは6人いますが、それぞれ得意な高さがあるしリズムを奏でるのが得意な人もいて、1人ではなく6人でハモっていたから、この世に音楽家として出てこられました。人それぞれ違いがあり、得意不得意がある。得意を活かしあい不得意を補い合う、まさにこれがハーモニー・調和だと思います。参加者からは『声でハグする感じ』という感想もいただいています。音楽体験を通して人と人との調和の関係を広めたいと思います」
夫婦や親子の会話はじめ人が人と接する時、「ハーモニーしてみようかな」という観点でコミュニケーションしていくことが大事ともお話くださいました。
杉田さんの未来に向けたメッセージは、
「ハーモニーという視点からコミュニケーションをとらえるハモニケーション®は、人々の間に『違いの価値』を見出して、現代社会のあらゆる場面で起こっている対立や分断を、『調和』というところに昇華させていくチャンスになると信じています。この輪を広げていきたいです。」
放送の中で、実際ハモニケーション®体験をさせていただきました。拙い歌声でしたが、杉田さんの素晴らしいお声でハモれた時は幸せな気持ちになりました。
「音楽の技術を身に着けることも大切ですが、まずは一緒に声出してハモったり、リズムを奏でてみようよと。音があっている、ズレているで捉えると音楽が細っちゃうから、音楽へのハードルを下げたい。おおらかにみると本当はうまい下手もないと思うんです。」
杉田さんの言葉から、勇気をいただけました。
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目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
などにつながるお話です。
株式会社オランク 代表取締役 福井宣博さんをご紹介しました。
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
などにつながるお話です。
ご紹介したのは、株式会社オランク 代表取締役 福井宣博さん。
株式会社オランクは、1996年高知県室戸市東洋町甲浦にスキューバダイビング専門店としてオープン。
SUPやシュノーケリングなど、マリンアクティビティ、地域観光コンサルタントなど、
観光事業総合店として2014年に法人化。来年度は、ペットと一緒に楽しめる
アクティビティやカフェをオープン予定だそうです。
福井さんが海洋保全活動に取り組み始めたのは、
水温上昇と共にサンゴ礁が広がり、藻場が減少する「磯焼け」と呼ばれる
海域のバランスが崩れる問題を知ったことからスタートしました。
磯焼けによって生態系のバランスが崩れ、漁獲に大きな影響が出ます。
漁師さんたちにとっては死活問題です。
そこで福井さんたちダイバーは、藻場の成長を妨げるウニを駆除し、
漁師さんは、藻食魚と呼ばれる魚を駆除するといった共同再生事業が始まりました。
磯焼けの様子
取り組みを進める中で「ブルーカーボン」という言葉にも出会い、
東洋町ブルーカーボンイノベーション研究会を立ち上げました。
ブルーカーボンとは、海洋生態系が二酸化酸素を吸収し、
地球温暖化防止に寄与するといわれ、2010年国連環境計画で採択され、
全世界で取り組まれていることです。
福井さんの活動でとても大切な事は、この再生事業をいかに持続させていくか。
そのために、ブルーカーボンをビジネス化し
生まれた利益で再生事業を続けるというスキームを考えました。
再生した海藻を漁業だけに活用するのではなく、
農業や6次産業、観光まで広げた新たなビジネスモデルを確立し、
起業者を育成しようというのが研究会の最大の目標だそうです。
現在、「藻ニタリング」というシュノーケリングツアーを開催。
藻場の調査を体験するツアーで、教育旅行商品として実施しています。
また地域の学校でも、このプログラムを取り入れてもらい、
地域課題について、子どもたちの考えてもらう、
解決する資質や能力を育てる授業も実施されているそうです。
福井さんからの未来へのメッセージ
深堀してみよう
地球温暖化という言葉はよく耳にしますが、
具体的にどうすれば良いか分からない事は多々あります。
しかし、自分の身の回り(自然環境や世界の情勢など)で何か「変化」があったとき
それはなぜか?と、深堀してみましょう。
インターネットが普及している昨今、様々な情報を集めたり
解決策のアイデアなどヒントが見つかります。
さらに事実を知ることは、自身のスキルアップにもつながります。
様々な人たちと意見を交換し、知ることで、新しい発想や考え方が生まれる。
それは、目標達成の最適な方法だと思います。
福井さんの活動情報は、インターネットで
「株式会社オランク」で検索!!
]]>今日はSDGsの
目標12:つくる責任・つかう責任
につながるお話です。
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目標12:「つくる責任、つかう責任」に繋がるお話です。
徳島でお弁当の製造をされている株式会社さわ、専務取締役の細川敦子さんにスタジオにお越しいただき、お話を伺いました。
細川さんが栄養士として務められている株式会社さわでは、徳島の企業向けにお弁当を作られたり、
学校用の給食の製造も行われています。
普段私たちが何気なく食べさせていただいているお弁当、どのように作られているか意識されたことはありますでしょうか?
株式会社さわでは毎日4000食にも上るお弁当などを製造されているため、
メニューの1グラムの違いが食材の大きな廃棄量を生むことに繋がるのだそう。
実際に細川さんら栄養士さんがお弁当のメニューを考えられていますが、
カロリーや食材をどのくらい作るかも考えながら様々なスタッフさんと協力してお弁当を作っていらっしゃいます。
栄養士さんが廃棄量を考えながらメニューを作られているということを初めて知り、
栄養面だけではなく環境面のことも考えてお弁当が作られていることを想うと、
1つのお弁当には様々な方の想いが込められているのだと感じました。
さて、栄養士として株式会社さわで様々な活動をされている細川さん。
株式会社さわではSDGs宣言を出されていますが、まだまだお弁当の製造による食材の廃棄はあるのだそう。
実際に大量調理のため、製造と盛り付けに誤差が生じやすくなり、
さわさん本社でも月に数十万円ほど廃棄に費用がかかっているのだそうです。
一方で環境問題への取り組みを意識し、毎日栄養士さんと調理師さん、
更には盛り付け担当の方と打ち合わせをすることで徐々に廃棄量は減ってきており、成果を感じているようです。
食べる方の健康面だけではなく、地球環境のことも考えてお弁当を作られている細川さん。
人と環境、双方が健康になるように尽力されているお姿は、とても輝いていらっしゃいました。
そんな細川さんのメッセージは、
少しでも残さず食べること
今回細川さんにお話を伺って、食べ物の大切さ、
毎日何気なく食べているものには作っている方の想いが込められていることを痛感しました。
一人一人が食べ物や作り手のことを考えることで感謝の気持ちが生まれ、
結果として食材の廃棄量減少、環境問題をきっかけになるのではないかと感じました。
さて、細川さんが専務取締役をされている株式会社さわでは、
世界農業遺産に認定されたにし阿波の地域で新しく農園も始められ、
今後事業を拡大されていくとのことです!楽しみですね☆
株式会社さわに関する情報はHPなどチェックしてみてくださいね!
https://sawa-food.com/
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今日はSDGsの
目標12:つくる責任・つかう責任
につながるお話です。
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今日はSDGsの
目標12:つくる責任・つかう責任
につながるお話です。
2016年からインナーブランディングとして、たくさんの笑顔を紡ぐ活動をメンバーみんなで話し合っていることと、SDGsで掲げる目標は同じであったものの、すべてにやさしくなければ達成できないという想いにいたりました。「やさしい」コンセプトの中で環境にやさしいブランドであるためには、売れれば売れるほど二酸化炭素をだすのか?と、作る過程についても見直すことになり、本社の電力を100%再生可能エネルギーにしたそうです。
―もちろん、会社自身が持続可能でなければなりません。経済合理性ですね。実は、2020年エクボ立ち上げから12名入社しているんです。価値観にあった人たちが加わって、目に見えない効果を手に入れたことは大きいですね。
そんな福崎さんからの未来へのメッセージは。。。
― 隣の人、会社や家族、友達、周りの人に 優しくなること。ごみを拾う、という簡単なことからでいい。拾う人は捨てない。そんな人を一人一人増やしていけば世界は綺麗になる。自分のできることから始めてみればいいと思います。
株式会社フクシン 福崎さんの活動は、
目標12:つくる責任・つかう責任から、そして、目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに までつながるお話でした。
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SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
などに繋がるお話です。
国際理解コーディネーター:中矢匡さんをお迎えしました。
]]>SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」などに繋がるお話です。
国際理解コーディネーター:中矢匡さんをお迎えしました。
この日は、中矢さんが人生初の外国旅行で訪れたエジプト・アラブの民族衣装でスタジオにお越しくださいました。
世界を旅して回られている中矢さんは、自身の旅の経験を「国際理解コーディネーター」として伝える活動をしています。
「そんな名前の職業はないんですが(笑)。私は元教員でして、国際理解教育研究の全国大会が愛媛であった時、教育分野からの発表者として海外経験を話すことになり、関係する先生方がつけてくださった名称です。」
と中矢さん。
中矢さんは、これまで約80の国・地域を回りました。
「シルクロードを馬で旅して、山の上の遊牧民のゲル(遊牧民の移動式テント)に飛び込んでそのまま暮らしたり。ジャングルを探検中、倒れて意識不明になったり。若い頃は無茶もたくさんしました。アフリカの部族の村を訪ねることは、コロナ禍でここ数年は行けていませんが、今も続けています。」
観光旅行とは言えない所に足を運び、見て聞いて知った事実を、小中高生には学校の人権参観日や文化祭での講演、総合学習の国際理解の授業のほか、キャリア教育、平和学習などの場で伝えています。最近は一般の方向けの講演も行っています。
「旅の経験を話しているだけなんですが、だんだんと『これは人権教育である、これはSDGsである』と言われるようになって、講演が増えました。」
中矢さんが旅を始めたのは、日本体育大学在学中です。大学サッカー部の練習中のけがで、寝たきりの生活を強いられました。その時読んだ本から影響を受け、「けがが治ったら日本中世界中を歩いて色んな人に会いたい!」と決心し、20歳の時に初海外旅行でフランスからエジプトまで巡ったのを皮切りに世界各地へ。大学卒業後は愛媛に戻り、夢だった教師の道へ進みます。中学校の保健体育の先生として勤務する中、時代の変化とともに「自分の価値観を持ったまま充実した生き方が他にあるかもしれない」と一念発起し、15年間の教員生活の幕を下ろしたのが2003年のことでした。同じ教員だった奥様の理解もあり、夫婦で退職して1年間2人で世界を回りました。帰国後、松山市内でバーを開きオーナーとして店を経営する中、旅と講演活動をスタートされたということです。
「ポーランドのアウシュビッツ収容所を訪ねたこと、イスラエル、パレスチナの紛争地帯で民衆や兵士と話をしたこと、ブラジルの貧民街、インドのガンジス河での経験などを小学1年生から大人まで、愛媛大学で講師もし、全世代に話しますが、どの方へも伝えたいことは同じなんです。」
伝えたいこと、とは。
「世界中の人々と触れ合って、その人達の苦しみや喜び、生活、人生を多少でも理解できると、貧困、戦乱、差別、不平等がある世界で『自分の命や生きること』について学べました。道端で赤ちゃんが死んでいくような世界に行くと、人々は生きることに必死で、そこで、自分が生きていることを実感できます。平和のありがたさや『平和とは何か』ということは、銃弾が飛び交う紛争地帯に行って初めて理解できます。
夫婦で1年旅した時、南米ラテンアメリカの日系人の村を訪ね歩き、各地の学校でボランティア教員をしました。そこで日本人移民1世のみなさんから話を聴くと、彼らは日本人としての誇りを守って生きていました。『嘘をつかない、盗みはしない』 それだけは絶対に守ってきた。そういうところから『日本人とは何か』を学べたんです。祖国から遠く離れている人こそが、日本を一番理解して大切に思っています。私は先進国にも行っていますが、発展途上国、そういうところにこそ学ぶことが多く、今の日本の、特に子ども達にこれらを伝える必要があると思っています。」
ここ数年はコロナ禍で子ども達が元気をなくしていて、中矢さんの講演が子ども達の心に刺さることがよくあるのだといいます。
「ある中学生からは、『今日の話を聴いて、前を向いて必死に生きようと、もう二度と死のうなんて考えないようにしようと心に誓いました』と。こういう感想をもらうことが多くなりました。それなら、私の話でちょっとでも元気になるなら、毎日かけずりまわって話したい。今世界が不安定な中、1000年後人々が仲良くなり1つになって存続するために、我々が今、少しずつ行動すべきだと思います。」
中矢さんの未来に向けたメッセージは、
「命を大切に。そして、1人1人みんな、生きる意味がある。それに気づいてもらいたい。」
「世界で苦しんでいる人たち、劣悪な環境で死んでいく人、それでも生きる人。そのことを知った時に、自分の悩みや苦しみが小さなものに見えたり。客観視して色んなこと、世界のことや色々な人の人生を知ると、自分の命の意味に気づくことができるんじゃないかなと。私はそのお手伝いをしていきたいと思います。講演には県内外どこへでも行きます。」
そろそろポーランドやウクライナへも行きたいですと、おっしゃっていました。
中矢さんは昨春、初の書籍「地球の上に生きる〜80カ国で出会った人々」(創風社出版)を出版されました。愛媛新聞で連載したコラムをまとめたエッセー集です。愛媛県中の学校や図書館に1冊、ゆくゆくは県外の学校などにも届けることが目標だそうです。
中矢さんのHP(すまっぽん!) https://smappon.jp/etkmf3zi
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