Brillante! for SDGs

No.57 2015年5月1日放送(香川) 庵治ガラス作家 杉山利恵さん

FM香川からのゲストは、ガラス作家の 杉山利恵さんです。

庵治石の石粉をガラスの原料に配合して溶かした、さぬき庵治石ガラスの作品を生み出しています。青く発色したそのガラスは瀬戸内ブルーと呼ばれています。




(写真は「さぬき庵治ガラスHPより)



物づくりをしたいという想いの中で、様々な物に興味を持ち、素材で一番ひかれるもの、特別な存在がガラスだったそうです。なぜ、ガラスに惹かれるのか、自分自身と向き合い、根本を掘り起こした先に、表情・音や成り立ちなど、ガラスは水に近い存在であることに気付きます。

小さい頃から水に触れているのが好きで、落ち着きと安らぎを水から感じていたと振り返る杉山さん。

東京、富山の研究施設でガラス技術を学んでいる際、外から見た香川はまぶしく輝いていて、自分の表現だけでなく、香川の土地から生まれるような物を地元に帰って作家活動したいと強く決意します。

きれいであること、日常的に使いたいと思う表情があって、香川の空気感が表現できるもの、何かに貢献したいという気持ちを叶える物として庵治石が浮かび上がりました。

親しい友人の石屋さんや相談に乗ってくれた先生とのご縁もあり、始めての試みから研究を進めてオリジナルの綺麗な蒼を作り出すことに成功しました。蒼いグラスが初めてできたときの感動は今でも忘れず、第一歩として大切にしています。

地元の人はこの庵治石ガラスをどう感じるか、意見を聞きたいと香川県産品コンクールに出展し、審査員特別賞を受賞。あたたかい青は瀬戸内のイメージがすると、その場で聞けた生の声も杉山さんの背中を押してくれました。

杉山さんの大切な想いから生まれたさぬき庵治石ガラスの作品は、美しく澄んだ蒼で、どれも丸みがあって手で包み込みたくなる愛おしさがあります。

元々まるっこい物、曲線が好きなことと、香川の空気感を伝えたいのがコンセプトであることから、作品は丸みを帯びた物が多いんだそうです。作った物の先に人がいる、手に取る人の反応を想像しながら作っている杉山さんです。

今週のキーワードき「つながり」き

ガラスを通して、瀬戸内海を思い出せたり、故郷とのつながりを感じてもらえている気がします。

「香川の空気を忘れないで」と贈られるものとして、人と人、人と香川を結びつけているのが庵治石ガラスだと実感できることも、とても嬉しいのです。
 
高松市内の工房で展示販売していて、製作中の場合、見学することも出来るそうです。庵治の土地が生んでくれたブレンドの蒼はどこまでも優しくあたたかい。風景とともに作品に癒されてください。





杉山さんの工房「さぬき庵治ガラス」のHPはこちら 

 


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