Brillante! for SDGs

No.61 2015年5月29日放送(香川) 言語聴覚士・自閉症スペクトラム支援士 宮本 寛 さん

FM香川からのゲストは、発達障害を持つ子どもさんのフットサルチーム<リトルキッカーズ>代表、言語聴覚士であり、自閉症スペクトラム支援士の宮本寛(みやもとひろし)さんです。
 
言語聴覚士とは、病気や怪我、加齢によって「話す・聞く・食べる」ことに障害のある方が、自分らしく生きて行くためのお手伝いをするための資格で、中でも、発達障害や自閉症スペクトラムの子どもさんに対して、医療だけでなく、福祉・教育・アセスメント・心理など様々な側面から専門的なサポートをする専門職が自閉症スペクトラム支援士です。
 
宮本さんは、職場である病院での個別の療育、園や小学校へ訪問しての指導、専門学校での指導を行う中で、「就学した後も関われる場所が欲しい」「当事者同士の話せる場所をもちたい」訪問指導で先生方にお話しする立場としても、「自分が集団で指導できる力・ノウハウを身につけたい」という願いからフットサルチーム<リトルキッカーズ>を立ち上げました。
 
宮本さん自身のサッカー経験を生かしながら、日本語や話し言葉にこだわらないコミュニケーションができること、ボールの動きで成長ぶりも分かること、世界共通のルールなので地球の裏側でも、その国の子どもたちとプレイ出来ることなど、子ども達の成功体験が分かりやすいのが、フットサルだといいます。
 
リトルキッカーズの活動では、発達障害を持つ子どもたちが苦手とする「イメージづくり」を補うため、絵や写真で順序立てて提示したり、数字など特定の分野に強いという特性を生かしたアドバイスや指示を、肯定的かつ具体的に伝えます。すると子ども達は、できるとほめられるので達成感につながるようです。
 
参加された方のメッセージを紹介していただきました。

「普段は周りに気を使って、周りの子どもに合わせて、ダメだダメだと頭ごなしに言わなくてはいけなかったり、仲間はずれにならないように親が謝って歩いてまわっているけれど、リトルキッカーズでは子どものペースでのびのびさせてあげられて、周りもあたたかく見守ってくれるので、親にも子どもにも楽に集団活動を学べるところがよかったです」

「自分でも出来ることがある!と自信がもてたこと。そのおかげで保育所でもサッカーができたり、周りになじめて、初めて友達ができた。支えてくれる友達ができて、保育所に楽しく通えています。」 

このことばに、活動の全てが凝縮されていると宮本さんは嬉しそうに語ります。
 
今週のキーワード
 
き先ずは自分でやってみるき

成功や失敗を通して、考えるきっかけを作るためには自分でやってみることが大切。自分でやらないと何が必要かは分からないから、みつけるきっかけだと思うんです。と、宮本さん。
 
これからのリトルキッカーズの目標は、「定期的に試合できる相手チームと一緒に成長していきたい」「指導者を育成し病院外の出来るだけ多くの子どもさんを受け入れたい」そして、「ユニフォームも作りたいですね!自慢できるようなカッコいいやつを!」と瞳を輝かせます。みなさんの喜ぶ姿が目に浮かぶようです。


 
多くの人と関われる場所に子どもたちの居場所を作って、特性をふまえた環境や支援の中で生きて行けることが当たり前となる社会造りの一翼を担いたいとの想いも語ってくれました。

| 1/4ページ | >>

パーソナリティ

FM香川 大津奈美子
FM香川
大津奈美子
FM徳島 森寛子
FM徳島
森寛子
FM高知 加藤 結
FM高知
加藤 結
FM愛媛 大澤さつき
FM愛媛
大澤さつき

カテゴリー

アーカイブ

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2015 >>

recent comment

  • SDGs-No.008 2021年7月16日放送(香川) 障がい者野球チーム 香川チャレンジャーズ 球団代表・山中達也さん/ピッチャー・米津秀樹さん
    堀家 正 (07/16)
  • No.27 2014年10月3日放送 (高知) キャンドルアーティスト 藤岡 さわさん
    嶋田由美 (11/17)
  • Brillante ! 始まります!
    紅のオッサン (05/02)

サイト内検索